【特集3】
さらなる高成長・高収益企業をめざして〜「京セラ会計学」のさらなる理解・浸透〜

京セラグループでは、さらなる高成長・高収益を実現するために、さまざまな構造改革を実行し経営基盤の強化に取り組んでいます。この構造改革の効果を最大限に高めるためには、独自の経営管理手法である「アメーバ経営」の根幹となる「京セラ会計学」を正しく理解し行動していくことが重要と考え、さまざまな活動を展開しています。

「京セラ会計学」の重要性

創業者である稲盛和夫は、創業当時から会計は現代経営の中枢をなすものと捉え、企業を長期的に発展させるためには、企業活動の実態を正確に把握することが必要と考えていました。そして、京セラフィロソフィの「人間として何が正しいか」という判断基準をベースに、京セラ独自の会計原則を確立しました。それが「京セラ会計学」です。京セラ会計学に従って社員一人一人が日々の仕事に取り組みながら、さらには組織全体が経営に参加し、成長発展をめざせるようにしたのが「アメーバ経営」と呼ばれる経営管理手法です。

経営管理手法

「京セラ会計学」の成り立ち

京セラ会計学外部サイト
アメーバ経営外部サイト

京セラ会計学 7つの基本原則

京セラ会計学では、経営の実態を正しく把握し、発展へと導くために実践的な「7つの基本原則」を掲げています。

1.キャッシュベース経営の原則
「キャッシュベース経営の原則」とは、「お金の動き」に焦点をあてて、シンプルな経営を行うことである。現代の会計は複雑化する一方であり、経営の実態がわかりにくいものになっている。経営の実態を正しく伝えるという会計の原点に戻るなら、もっとも重要な「キャッシュ」に着目して、それをベースにして正しい経営判断を行うべきである。
 
2.一対一対応の原則
会社経営においては、必ずモノとお金が動く。その時、モノまたはお金と伝票が、必ず一対一の対応を保たなければならない。この原則を「一対一対応の原則」と呼んでいる。この原則を徹底することによって、毎日の伝票の数字の積み上げが、そのまま会社全体の実際の姿を映し出す数字になる。
 
3.筋肉質経営の原則
企業を人間の体に例えるなら、ぜい肉(ムダな資産等)のまったくない健全な「筋肉質の企業」をめざすべきである。そのことを「筋肉質経営の原則」と呼び、京セラ会計学のバックボーンと位置づけている。
 
4.完璧主義の原則
「完璧主義の原則」とは、妥協を許すことなく、あらゆる仕事を完璧にすることを目指すものであり、経営において実践すべき基本的な姿勢である。特に会計においては100%正しい数字が求められる。
 
5.ダブルチェックの原則
「ダブルチェックの原則」は、経理のみならず、あらゆる分野で、人に罪をつくらせない「保護メカニズム」の役割を果たす。伝票処理や入金処理を一人ではなく必ず複数の人間でチェックするというダブルチェックのシステムは、業務の信頼性と、会社組織の健全性を守ることになる。
 
6.採算向上の原則
企業会計にとって、自社の採算向上を支えることは、もっとも重大な使命である。京セラでは「アメーバ経営」と呼ばれる小集団独立採算制度を用いることにより、全従業員が採算の向上に貢献している。
 
7.ガラス張り経営の原則
経営者と社員の信頼関係を構築するためには、会社の置かれている状況を包み隠さず社員に伝えることが必要であり、経営を「透明」なものにしなければならない。経営トップだけでなく、社員にも自社の状況がよく見えるようにすることが大切である。
さらに、会社は、株主、投資家などの外部の関係者に対しても、自社の状況を正しく伝えなければならないだけに、外部に対するフェアーなディスクロージャーが不可欠である。

京セラ会計学の理解・浸透活動

京セラグループでは、「京セラ会計学手帳」を従業員に配布し、朝礼での輪読、各部門・グループ会社単位での独自の勉強会など、職場の状況にあわせた活動を展開しています。さらに、役職や役割などに応じて、京セラ会計学を学ぶ階層別教育を開催するなど、理解・浸透に努めています。

グループ全体の取り組み 各部門・グループ会社の取り組み 階層別教育の開催
・京セラ会計学手帳の配付
・朝礼での輪読
など
・責任者が自身の体験を語る勉強会の開催
・会計学に関するDVD視聴会
・社内ポータルサイトを活用した学習会
など
・入社時研修
・3年次研修
・昇格研修
など
「京セラ会計学」の企画展を開催
京セラは、本社ビルに隣接する研修施設「稲盛ライブラリー」において、「京セラ会計学」を具体的な事例をもとに、視覚的にわかりやすく解説を行った企画展を2017年2月から4月まで、約3ヵ月開催しました。本企画展は、社員だけでなく、京セラ会計学に関して、より深く知りたいといった一般の方も自由に見学でき、パネル展示や映像視聴コーナーのほか、京セラ会計学の基本原則を解説したカードやエピソード集の配布などを行いました。さらに、会期中は、経理部門の責任者や外部講師による説明会、創業者である稲盛の講演映像の視聴会など、さまざまなイベントを開催し、計1,400名以上の方が見学に訪れました。

稲盛ライブラリー外部サイト
写真:展示会場の様子

展示会場の様子
写真:説明会の様子

説明会の様子
写真:パネル展示の例

パネル展示の例
写真:会計学7つの原則カード

写真:会計学7つの原則カード(裏面)

見学者に配布した「会計学7つの原則カード」表面(左)、裏面(右)

参加した社員からの声

・普段とは異なる視点で学習することができ、大変勉強になった。
・京セラの全社員が理解すべき内容が大変分かりやすくまとめられていると感じた。
・講師の説明を聞き、京セラ会計学がどのように経営システムに落とし込まれているのかを理解することができた。

「京セラ会計学企画展」を企画した教育部門担当者の声

稲盛ライブラリーで2017年2月から約3ヶ月間実施した企画展は、経営方針で掲げられたテーマ「京セラ会計学」を、京セラグループ社員がより深く学習する機会をつくるために開催しました。稲盛の著書を図解で表現し、展示や説明会などで活用することで、社員の理解促進につとめました。また、企画展示のエッセンスを資料や教材としてまとめて、京セラの各拠点ならびに国内グループ会社に展開しました。
会期中は、多数の参加者から好評をいただき、稲盛が「京セラ会計学」に込めた“会計がわからんで経営ができるか”という思いを、社員をはじめ多くの方に発信することの意義を改めて感じました。現在は、中国での展開も検討しており、その後は、海外のグループ会社へ広げていきたいと考えています。
社員への理解促進をはかるだけでなく、ステークホルダーの皆様に京セラグループの経営手法をご理解いただきたいと思っています。

写真:集合写真

   
 
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