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人類は、歴史の転換点に立っています。政治、経済をはじめ、社会のあらゆる分野で、古い秩序が時代に適合しなくなり、新しい枠組みや考え方が模索されています。

その新しい考え方とは、地球上に生きるすべての者が生きのびていくための新しい哲学、いわば共生(LIVING TOGETHER)の精神です。


企業を含む社会全体が生存のために分かちあい、補完しあう関係を築き、ともに発展していくという共生にもとづく経営こそが、企業が社会の公器として役割を果たす上で、何よりも大切であると考えます。
 
私ども京セラは、1959年にファインセラミック部品の専業メーカーとして創業し、その技術をもとに多角的に展開をはかり、完成機器まで手がける総合メーカーに成長しました。それは、技術や製品を通じて新しい価値を創造するだけでなく、心をベースとして、社会や人々とともに歩む道のりでもありました。この共生の姿勢は今後も変わることはありません。

未来においても、人々と心を合わせ、喜びを分かちあいたい — 京セラは、LIVING TOGETHERの精神のもと、豊かな未来の創造に努めていきます。
写真:名誉会長 稲盛 和夫




「 京セラフィロソフィ」の実践を通して、人類、社会の進歩発展に貢献します。


人間として正しいことを正しいままに貫く
京セラグループの経営の根幹にあるのは、「人間として何が正しいか」を判断基準として、人として当然持つべき倫理観、道徳観、社会的規範にしたがって、公明正大な経営を行っていくことの重要性を説いた経営哲学である「京セラフィロソフィ」です。
そして、その経営哲学を実現していくために創り出した独自の経営管理手法である「アメーバ経営」を実践することで全員参加の経営を推進するとともに、お客様、従業員、株主、投資家、お取引先様などすべてのステークホルダーの皆様へタイムリーに情報開示するなど透明性の高い企業活動に取り組んでいます。
 

「企業は社会の一員である」との認識に立つ
京セラグループは、創業以来、常に新技術や新製品の開発、市場への提供を行うことで、人類、社会の進歩発展に貢献することを願って事業を続けてきました。その間私たち京セラグループは、社会から有形無形のご支援をいただき、そのおかげで今日があるとの思いから、さまざまな機会を通じて社会貢献活動に積極的に取り組んできました。創業からまもない、いまだ中小企業であった時代に、当時本社・工場があった滋賀県蒲生町(現:東近江市)の小・中学校3校に、グランドピアノと奨学資金を寄贈したのが、本格的な社会貢献活動の始まりでした。それを契機に、地域・社会に貢献するさまざまな活動を通じて、社会の一員としての責任を果たそうと努めてきました。京セラグループは、今後も「企業は社会の一員である」との認識に立ち、いつの時代も地域・社会の発展を支える企業市民としてその役割と責任を果たし、事業のみならず、さまざまな社会貢献活動をとおして、世のため人のために尽くす集団であり続けたいと思います。
 

事業を通じた地球環境問題への対応
現在人類が直面している地球環境問題にも積極的な取り組みを進めています。
京セラの原点、ファインセラミックスはエコロジカルマテリアルの代表的素材といえます。その特徴である耐摩耗性、耐熱性を生かし、これまで数多くの環境に配慮した商品を提供してきました。また、太陽光発電システムの普及・拡大、燃料電池の早期市場導入を進めるなど、事業を通じた地球温暖化防止活動にも積極的に取り組むとともに、省エネ、省資源活動など企業活動の環境負荷低減も高い目標をかかげ取り組んでいます。
2011年3月に第6次環境安全推進計画が終了し、新たに4月より「第7次環境安全推進計画」をスタートさせました。2020年の中長期的な視野に立ったビジョン、目標および計画を掲げ、環境商品開発の加速と環境負荷の低減に邁進するとともに、次代を担う子どもたちへの環境出前授業など、環境コミュニケーション活動についてもより一層積極的に展開していきます。
 

京セラグループのCSRは「京セラフィロソフィ」の実践そのもの
京セラグループにとってのCSRは、経営の根幹である「京セラフィロソフィ」の実践そのものであり、京セラフィロソフィを実践することにより、ステークホルダーとの相互信頼の構築、京セラグループの持続的な発展、そして社会の健全な発展に寄与することにつながると考えています。今後も「京セラフィロソフィ」の実践を通して、経済性、社会性、環境の3つの観点からバランスのとれた企業経営に取り組んでいきます。
 

すばらしい未来を信じて
このたびの東日本大震災により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興を心よりお祈りいたします。
京セラグループにおいては、東北地区の生産拠点、販売拠点において、建物や設備に一部損傷がありましたが、皆様のご協力もあり、2011年3月22日には全拠点で生産を再開することができました。
企業というのは、社会から求められる責任を果たして初めて売上、利益をあげられます。今後も「京セラフィロソフィ」の実践を通して、京セラグループの使命をしっかり果たし、復興に貢献していきたいと考えています。
電力事情など、まだまだ厳しい状況は続きますが、この難局を乗り切り、すばらしい未来を信じて、その実現のために邁進していきます。

ぜひ「CSR報告書」をご覧いただき、京セラグループのCSR活動へのご理解と貴重なご意見、ご要望をいただきますようお願い申し上げます。
写真:代表取締役会長 川村 誠 写真:代表取締役社長 久芳 徹夫
 
     
     
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