マグネシア
酸化マグネシウム(MgO)。結晶はペリクレース。融点は2800℃、密度3.58g/cm3、炭酸塩、硝酸塩、水酸化物などを熱分解して得られる。我が国では、海水中のわずかなMg源から製造する。低温で焼成したものを軽焼(又は仮焼)マグネシア、高温で焼成したものを硬焼(又は重焼、死焼)マグネシアという。気相酸化法で得られる、ナノサイズの微細な高純度粉末から製造されたマグネシアは、各種熱処理部材、高温超電導薄膜用基板に用いられている。
マシナブルセラミックス
機械加工。特に切削加工の容易なセラミックス。材料に含有される結晶の著しいへき開を利用したもの(マイカセラミックス)や粒界の選択的破壊を利用したもの(チタン酸アルミニウムセラミックス)などがある。
マンガン亜鉛フェライト
Mn、Znを含むスピネル型フェライト。高透磁率、高磁束密度の磁性材料。低損失の磁心の代表的な材料である。単結晶フェライトも磁気ヘッド用として用いる。
ムライト
ムライト(3Al2O3·2SiO2)。融点1850℃で共有結合性が高い。高純度で粒子径1~2μmの微粉末から製造されるムライトセラミックスは、微細な組織をもち、高温強度と耐クリープ性に優れる。多結晶体は耐熱材料として用いられる。