経営

経営者意識を持つ人材の育成

組織を「アメーバ」と呼ばれる小さな組織に分割することで、会社を中小企業の連合体のような構成にします。そして各アメーバの経営をリーダーに任せることで、経営者意識を持った人材を育成します。

  1. 大きな組織を「アメーバ」と呼ばれる小集団に分ける
  2. アメーバごとにリーダーを任命して、経営計画、実績管理、労務管理、資材発注等の経営全般を任せ、共同経営者としての仲間を増やす

自ら挑戦する組織風土の醸成/目標を達成する風土づくり/タイムリーかつ正確な経営判断

稲盛の発言

私は、新規事業を始める場合においては、「人材こそ事業の源である」と考えてきた。だから、単にビジネスチャンスがあるという理由で事業を始めたことはない。新規事業を担うにふさわしい人材が社内にいることを確認したうえで、あるいは、社内にいなくても社外に適任者がいて、当社に来てくれるめどを立てたうえで、新規事業に乗り出すことにしてきた。「適切な人材がいるから新事業に進出する」というのが私の鉄則である。
アメーバ経営では、組織を細分化しているので、将来性のある新しいリーダーを登用して仮にうまくいかなかったとしても、会社の屋台骨を揺るがす危険性は少ない。だから、若干経験不足で不安が残る人材であっても、リーダーとして積極的に登用し、経営者としての自覚と経験を積ませることが大切である。

出典:『アメーバ経営』(日本経済新聞出版社)

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