ニュースリリース

2007年

2007年03月27日

京都大学経営管理専門職大学院における寄附講座の開設について

2007年03月27日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社(本社:京都市、社長:川村誠、以下、京セラ)は、京都大学経営管理専門職大学院(本部:京都市、院長:吉田和男)より寄附講座設立の要請に賛同し、これをもって、京都大学経営管理専門職大学院は、平成19年度より「京セラ経営哲学寄附講座」を開設することになりましたので、お知らせいたします。

1.  京都大学経営管理専門職大学院は、昨年度開設以来、高度専門職教育を担当する専門職大学院として、学生の教育に当たってきましたが、設立時のポスト数の制約から、企業倫理・経営哲学関係の専任を設置する余裕がありませんでした。現在、事業を行うことが社会的に大きな影響を持ち、その経営理念が問われている状況にあり、それを体系的に教育する必要はますます高まっています。これを専門職大学院の学生に対して教育するだけの理論的枠組みとして精緻化し、学問体系として整備し、さらには、研究者を養成するという必要は非常に大きなものであります。今般、京セラの賛同を得て、同社より寄附講座を設置することができ、研究・教育の両面から大きな成果が期待できる体制を得ることができました。これに応えるべく、努力する所存です。

2.  京セラは、従来より企業経営における経営哲学の重要性を深く認識し、経営の中核として位置づけてきましたが、京都大学経営管理専門職大学院から、経営哲学、企業倫理の意義や重要性を明らかにし、明確な経営哲学を持つ人材を育成する寄附講座を設置したいという申し入れがありました。当社は、講座設立の趣旨に賛同し、当社の社会貢献活動の一環として、寄附講座を設けることに致しました。本講座の開設により、経営哲学の学術的研究が促進され、普遍的な経営哲学・企業倫理を堅持する実務家が輩出されることを期待しています。

3.  開設する寄附講座の概要は以下のとおりです。

(1)講座名称:京セラ経営哲学寄附講座
設置期間:平成19年4月1日より平成22年3月31日までの3年間

(2)研究内容:
経営哲学の体系化を行います。この時に哲学との連携が計画されています。具体的には哲学の専門訓練を受けた非常勤の研究員を経営哲学・情報倫理・環境倫理の三領域で募集します。哲学での応用倫理の領域を企業経営の具体的場面に適用した理論の開発を試みることになります。
また、担当教員はそれぞれの専門分野での研究を進めます。高客員教授は、企業倫理の理論的枠組みの研究を持続し、哲学の領域との連携結果を経営学の理論に導入する研究を行います。王客員助教は組織行動論を専門としており、経営思想が組織成員の行動にどのように影響するか、組織との一体感を与える状況を研究していきます。また、担当教員の日置教授は、国立民族学博物館の共同研究「会社神話の経営人類学」(代表者日置弘一郎)との連携を行い、会社内の創業神話や英雄伝説が創業者の経営思想を反映している状況を研究していきます。

(3)教育内容:
基本的には、経営管理専門職大学院学生を教育することが中心となります。経営管理専門職大学院は、高度な専門性を持つ実務家教育を目的としており、実際に企業経営を行う人材を養成することも想定しています。このような学生に対して、企業倫理や経営哲学を教えることは、事業を行うことの社会的な意味づけや事業についての倫理の体系を教えることを目的としています。
平成19年度前期には高客員教授の「企業倫理とコンプライアンス」が開講され、後期は日置担当教授の「経営哲学」が経済学研究科学生に対して、開講します。後者は研究者になる学生を対象としており、経営哲学を専門の研究領域とする研究者を育成することを目的としています。
平成20年度以降に学部学生を対象とする講義も計画しています。さらに、非常勤講師による関連科目も計画しています。 また、一般市民や企業関係者に対して、研究成果を報告するシンポジウムや講演会なども予定しています。今年の5月28日に本寄付講座のキックオフイベントとしてシンポジウムを計画していますが、細部は現在詰めています。

(4)担当教員:日置弘一郎教授、高巌客員教授、王英燕客員助教

<高 巌(たか いわお)客員教授略歴>
1956年生まれ
1979年麗澤大学卒業
1985年早稲田大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学
1995年早稲田大学商学博士
1989年早稲田大学社会科学部研究員
1991年ペンシルバニア大学ウォートン校フィッシャー・スミス客員研究員
1994年麗澤大学国際経済学部専任講師
1997年麗澤大学国際経済学部助教授
2001年麗澤大学国際経済学部教授
2003年麗澤大学企業倫理研究センター・センター長
この間、早稲田大学・立教大学・九州大学等のビジネススクール講師

著書 「H.A.サイモン研究」文真堂 1995年
「ビジネス・エシックス」文真堂 (T.ドナルド村との共著)1999年
「企業の社会的責任」 日本規格協会(共著) 2003年
「コンプライアンスの知識」 日本経済新聞 2003年
「『誠実さ』を貫く経営」 日本経済新聞 2005年 など

論文 多数
現在、企業倫理国際会議理事
また、経済産業省や国土交通省などの審議会委員に就任。
さらに、日本ハムの企業倫理委員会委員長、三菱地所のコンプライアンス特別委員会委員長、日興コーディアル・グループの特別調査委員会委員などを務め、企業倫理の実践的提言を多く行っている。

<王 英燕(おう えいえん)客員助教略歴>
中国江西省出身
1998年中国中山大学卒業
2003年京都大学大学院経済学研究科修士課程修了
2006年Stanford大学M.A.in Business Research修了
2007年京都大学大学院経済学研究科後期課程修了 経済学博士

論文 Wang Y. "Observation on the organizational commitment of Chinese employees" International Journal of Human Resorce Management Jun/Aug 2004 vol.15 pp.649-669
王英燕「組織コミットメントを中心とする個人と組織の関係」京都大学博士論文2007年

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