ニュースリリース

2008年

2008年07月28日

ファインセラミックスの京セラが開発した高級感を備えた素材

18金の風合いを追求した新金色ファインセラミックスの開発

2008年07月28日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社(社長:川村 誠)は、独自のファインセラミックスの原料技術、製造技術を応用し、時計や携帯電話の装飾パーツなどに展開しているカラーセラミックスの一つである『金色ファインセラミックス』において、従来よりも明度を約5%向上させ、より「18金」の高級感ある風合いに近づけた、新しい色味を開発しました。今後、この新色素材を、さらに幅広い用途に向けて市場提案していきますのでお知らせいたします。
この新たな金色ファインセラミックスは、傷がつきにくいという高硬度、耐摩耗性、錆びないという耐食性、そして耐薬品性のほか抗アレルギー特性、金属と比べて低い比重など、多くの特長を持っています。さらに、表面を研磨することで生まれる美しい光沢や、赤味・黄味を抑えることで得られた上質感も備えており、見た目の美しさをも追求した付加価値の高い素材といえます。また、18金と比較した場合、市場価格はその約1/25~1/20となることから、高級感が求められる幅広い市場での展開が期待できます。
これまで、産業・工業用素材として応用の領域を広げてきたファインセラミックスは、昨今、素材の美しさ、風合いや色味が評価され、見映えや質感という価値にも応えられる素材として、新たな需要が拡大してきました。
このたびの新素材は、今後、リングやネックレスといったジュエリーや、携帯電話の操作キーなどの装飾パーツ用素材として、またさまざまな部材として市場に提案していくことにより、ファインセラミックスの可能性をさらに拡げていけるものと考えています。


写真:新しい素材を使った時計のパーツなど
新しい素材を使った時計のパーツなど



■開発の経緯
当社は、1974年から幅広い色バリエーションを揃えたカラーセラミックスを展開しており、ジュエリーなどの装飾品以外にも、高級携帯電話の操作キーやデジタルカメラ用の外装パーツなど、電子機器のパーツとしても採用され、新しい市場を開拓しています。これは、メッキやコーティングと違った、ファインセラミックスの素材そのものが持つ高級感、色味、風合いなどに重きをおいた需要にマッチしたもので、当社におけるカラーセラミックスの売上もここ5年間で2.5倍ほどに拡大しています。(下表参照)
中でも金色は「高級感を表現できるキーカラー」であり、市場からもより18金の風合いに近いファインセラミックスが望まれてきました。明度を上げていく過程で、添加物による強度の低下を最小限に抑えるため、開発に約2年を費やして素材特性などの基礎研究を重ね、製法を工夫しました。

グラフ:当社製カラーセラミックス売上額の推移(当社調べ)
写真:各種カラーセラミックス
当社製カラーセラミックス売上額の
推移
(当社調べ)
各種カラーセラミックス

■新素材の特長
このたびの新素材は、金色のファインセラミックスの主成分である窒化チタンに、明度を高めるために最適な物質を添加物として選定し、添加しました。また、本添加物による強度の低下を最小限に抑え、明度との変動のバランスをとりながら、最適な添加の割合を編み出しました。これにより、従来の当社素材に比較し明度が約5%向上し、18金をはじめとする貴金属にも劣らない、高級感ある洗練された風合いを実現しています。
写真:新しい金色(左)と従来の金色(右)
新しい金色(左)と従来の金色(右)


また、一般的な18金と比較した場合、このたびの新金色セラミックスは、パーツとして加工されたもので価格にしておよそ1/25~1/20ほどに抑えることができます。また、硬度も18金の約5~10倍なので傷がつきにくく、比重においては1/3以下となっています。そのため、18金を採用できないようなパーツにおいてはもちろんのこと、高い機能性と見た目の美しさで、多岐にわたる用途で長期間風合いを損なわずに使い続けることが可能です。


18金と新金セラの対比
 
新金色セラミックス
18金
比重
5.7
19.0
硬度(ビッカース硬度:GPa)
10.6
1~2

■京セラのファインセラミックス
写真:ファインセラミックス当社は1959年にファインセラミックスの専門メーカーとして創業しました。以来、約半世紀にわたり培ってきた技術が生み出す製品は、国内外の市場から高い評価を得ています。
品質にこだわり続ける京セラのファインセラミックスは、応用の範囲も非常に広く、各種産業用部品や電子部品はもとより、人工関節などの医療材料やナイフやはさみの刃材質としても使われています。金色の他にも豊富なバリエーションを展開しているカラーセラミックスは、ジュエリーや各種装飾品に採用され、新しい市場を開拓しています。
今回の新素材も、より高級感ある色味を備えつつ、ファインセラミックスの特長が最大限発揮されるよう追求したものです。

今後も、幅広いラインナップを活かして市場の要望に応えると同時に、より品質の高い製品を生み出すため、技術力の向上を図ってまいります。

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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