ニュースリリース

2008年

2008年10月23日

「MEGACOAT(メガコート) CBNシリーズ」に新製品2種を投入

“業界初のセルファイバー構造採用CBN工具”で従来比2倍以上の 長寿命を実現した「KBN35M」
“CBN粒子の配合”と“セラミックバインダー”により生産性を向上する「KBN60M」

2008年10月23日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

訂正日:2008年12月02日
京セラ株式会社(社長:川村 誠)は、機械工具事業における切削工具(チップ)の新製品として、高硬度材の強断続加工に適した「強靭性MEGACOAT CBN KBN35M」、また、ねずみ鋳鉄の高速加工にも適している「鋳鉄用MEGACOAT CBN KBN60M」の2種を11月20日より発売しますのでお知らせいたします。これらは、高硬度で耐摩耗性に優れ、安定した長寿命加工を実現する「MEGACOAT CBN(立方晶窒化ホウ素)シリーズ」の新ラインアップとなります。
「KBN35M」は、京セラ独自のセルファイバー構造を業界で初めてCBN工具に採用することにより、高硬度材の強断続加工における課題であった耐欠損性を大幅に改善し、当社従来品の2倍以上の工具寿命を実現しました。また、「KBN60M」は、粒子径6μmと1μmの大小2つのCBN微粒子の配合工夫とバインダーにセラミックスを採用したことにより耐チッピング性が高まり、鋳鉄加工における生産性の向上に貢献します。

写真:MEGACOAT CBNシリーズ ラインアップ
MEGACOAT CBNシリーズ ラインアップ
※本製品は、10月30日から11月4日までの6日、東京ビッグサイトで開催される
日本国際工作機械見本市『JIMTOF2008』に出展します。(西1ホールW1027)


■商品概要

製品名

強靭性MEGACOAT CBN KBN35M

鋳鉄用MEGACOAT CBN KBN60M

型番数

チップ102型番

チップ55型番

加工用途

合金鋼・ダイス鋼(高硬度)の旋削加工
強断続加工

ねずみ鋳鉄の旋削加工
汎用・高速加工

生産拠点

滋賀八日市工場

発売日

2008年11月20日

価格帯

6,825円〜9,975円(税込)

販売目標

1億円(初年度)


■製品の特長
MEGACOAT CBNシリーズは、京セラ独自のPVDコーティング法※であるMEGACOATを施した切削工具です。強断続加工や高速加工時でも優れた耐熱性・耐酸化性を発揮し、クレータ摩耗の抑制と安定した加工を実現するものです。
※PVDコーティング:電気・熱エネルギーなどで溶融・イオン化し、物理的に母材表面に 硬質被膜を施すコーティング方法(*PVD:Physical Vapor Deposition 物理蒸着法)

1.強靭性MEGACOAT CBN KBN35M
【背景】
近年、加工精度の高さが厳しく求められる自動車部品の加工においては、加工能率の向上やコスト低減、加えて環境対応への必要性から廃液処理が不要な乾式加工が可能であるCBN工具の採用が増加する傾向にあります。しかしながら、従来のCBN工具は硬度が高いがゆえに刃先が欠けやすく、生産性を上げることが難しい状況でした。そのため、耐摩耗性に優れ、長寿命かつ安定性の高い切削工具の開発が求められていました。

【特長】
京セラでは、このようなユーザーニーズに応えるため、今回、京セラの独自技術による「セルファイバー構造」を、業界で初めてCBN工具に採用しました。セルファイバーのハニカム構造によって、耐欠損性が従来品より向上するとともに、クラック(亀裂)の進展を従来の半分以下に抑制する効果が得られることから、より安定性が高まりました。さらに京セラ独自のPVDコーティングであるMEGACOATを施すことで、従来品以上の耐摩耗性を保ちながらも、強断続での加工回数が従来品の2倍以上という長寿命CBN工具「KBN35M」を開発しました。

図:セルファイバー構造
図:セルファイバー構造
【セルファイバー構造について】
セルファイバー構造とは多結晶材料からなる複合材で、コア部に耐摩耗性CBN、シェル部に耐欠損性CBNを用いて組み合わせた繊維状組織を、垂直に配列したハニカム構造のことです。
この構造でCBNを構築することで、下記2点の特長を得ることができます。
1)高硬度材加工における優れた耐摩耗性の実現
2)耐欠損性に優れ、クラック(亀裂)の進展を抑制

2.鋳鉄用MEGACOAT CBN KBN60M
【背景】
自動車などのブレーキディスクの材料には、ねずみ鋳鉄が多く利用されており、この被削材の加工においては、近年さらに生産性を上げるために高速加工のニーズが高まっています。
高速加工では耐摩耗性に優れたCBN工具が最適ですが、耐チッピング性(刃先の剥れ難さ)の向上が大きな課題となっていました。

【特長】
「KBN60M」は、CBN粒子の配合を工夫するとともに、セラミックバインダーを採用したことにより、耐摩耗性を保ちつつも耐チッピング性の向上を実現しました。これにより、高速加工時の安定性が向上し、より生産性の向上に貢献する長寿命のCBN工具を開発しました。

【CBN粒子の配合】
硬度、強度の双方に強い1μmの超微粒子と、クラック(亀裂)進展の抑制に効果的な6μmの粗微粒子を配合したCBN材料を開発し、工具の耐摩耗性と耐欠損性を向上させました。

【セラミックバインダー】
CBN粒子の接着材(バインダー)には、通常、アルミニウムやコバルト、タングステンなどの金属化合物を使用しますが、「KBN60M」ではバインダーにセラミックスを採用したことにより、耐摩耗性、耐チッピング性をともに高めました。

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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