業界初、2.6GHz帯で近接信号を5MHz幅で分離
電波干渉防止用高選択性SAWフィルタの開発
WiMAXなど次世代高速無線通信の安定したデータ通信に寄与 |
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発表日:2009年07月15日
京セラ株式会社
京セラキンセキ株式会社
京セラ株式会社(社長:久芳 徹夫、以下京セラ)の100%子会社で水晶デバイスの開発製造会社である京セラキンセキ株式会社(社長:岸本 勲夫、以下京セラキンセキ)は、業界で初めて、WiMAXなど次世代高速無線通信に対応した2.6GHz帯の高周波帯における「高選択性」を実現しつつ、「低損失特性」をも両立させた電波干渉防止用小型SAWフィルタを開発しました。本年7月15日より2品種(送信用と受信用)のサンプル対応を開始しますのでお知らせいたします。なお、本製品の販売は京セラがおこないます。
電波の利用効率を高めようとする観点から周波数割当が過密化する中、本開発品は、次世代高速無線通信などにおけるデータ送受信や他システムと利用電波帯域が近接することによって起こり得る電波干渉を防止し、安定した通信環境を実現するために使用される小型部品です。
京セラキンセキが長年培ってきた回路設計技術やシミュレーション技術、さらに微細加工技術を駆使することにより、2.6GHz帯で近接する信号を5MHz幅で30dB typ.減衰することを可能としました。しかも挿入損失が2.5dB typ.という業界初の画期的な電波干渉防止用小型SAWフィルタです。
本製品は、今後さらに発展する高速モバイル無線通信の関連機器や、無線通信機器用テスターなどの計測機器において、需要が見込めるものと期待しています。
■製品概要・仕様
| 名称 |
電波干渉防止用高選択性SAWフィルタ |
| 用途 |
GHz帯域における信号間の電波干渉防止
- 2.4〜2.6GHz帯レピータなどの無線中継装置
- WiMAX、Wi-Fi、XG-PHSを搭載する高速データ通信端末やPC
- 無線通信機器用テスターなどの計測機器
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| 型番 |
送信用SF2525E2G620T10MAH0 |
受信用SF3030B2G600T10MAL0 |
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外形寸法 |
Tx:2.5×2.5×1.0 max.(mm) |
Rx:3.0×3.0×1.1 max.(mm) |
| 生産工場 |
京セラキンセキ山形株式会社 |
電波干渉防止用高選択性
SAWフィルタ (写真は送信用) |
| サンプル対応 |
2009年7月15日より |
| 中心周波数 |
2.4〜2.6GHz |
| 挿入損失 |
2.5dB typ. |
| 減衰量 |
通過域下端から−5MHzポイント
:30dB typ.の減衰量 |
| 動作温度範囲 |
-30℃〜+85℃ |
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その他 |
鉛フリー、RoHS指令対応 |
■「電波干渉防止用高選択性SAWフィルタ」の特長
1.業界初、高周波帯で高選択性を実現
無線機器の普及と需要増加に伴い、電波の有効利用の観点から周波数割当が高密度化され、隣接した周波数との相互干渉の問題が顕在化しています。これらの電波干渉を防ぐには、フィルタを用いて隣接周波数からの信号を除去する必要があります。
既存のSAWフィルタは、近傍の減衰特性に優れていますが、通過域端から5MHz離れた周波数帯を減衰させることが困難な状況でした。(グラフ、B:従来品)
今回開発したSAWフィルタは、非常に急峻な減衰特性を有しているため、帯域内挿入損失を劣化させることなく、通過域端から5MHz離れた周波数帯で30dB typ.の減衰特性を得ることができ(グラフ、A:開発品)、電波の高密度利用に貢献します。
グラフ:2.6GHz帯における通過域下端から-5MHzで30dB typ.の減衰量
2.低挿入損失(2.5dB typ.)を高選択性と両立させることに成功
一般的に高選択性と低損失を両立させることは難しいとされていますが、本開発品の送信用SAWフィルタでは高い選択性を確保しながらも2.5dB typ.という低挿入損失を実現しています。
3.小型サイズを実現
レピータなどの無線中継装置のさらなる小型化に向けて、部品の小型化も求められていましたが、高周波帯域で高選択性を持つ誘電体フィルタは、ダウンサイジングが困難とされていました。
本開発品は、送信用2.5×2.5×1.0 max.(mm)、受信用3.0×3.0×1.1 max.(mm)の小型サイズです。
4.環境性能
鉛フリー、RoHS指令に対応した環境影響に配慮した製品です。
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