ニュースリリース

2009年

2009年08月27日

産業用途から医療・美容用途などに幅広く用いられるYAGレーザー※1向け

業界初、3波長の同時使用が可能な
「波長選択性1/2水晶波長板」を開発

2009年08月27日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社
京セラキンセキ株式会社

京セラ株式会社(社長:久芳 徹夫、以下京セラ)の100%子会社で水晶デバイスの開発製造会社である京セラキンセキ株式会社(社長:岸本 勲夫、以下京セラキンセキ)は、水晶が持つ光学特性を活かした光デバイスの新製品として、業界で初めて、レーザー機器に用いられる基幹部品"1/2波長板"において、3波長の同時使用が可能な「波長選択性1/2水晶波長板」を開発しましたのでお知らせいたします。本年9月1日よりサンプル対応を開始し、販売は京セラが行います。

1/2波長板は、レーザー機器に不可欠な部品で、加工対象物にあわせた最適な微細加工を実現するためにレーザーの偏光面を回転させて、必要な加工精度(照射パワーの調節)や加工自由度(照射角度の調節)を確保する部品です。一般的に、1波長に対して1つの波長板を使用していますが、このたびの新製品は、YAGレーザーの3つの基本波長に対し、1つの波長板で3波長の同時使用が可能な業界で初めての波長板となります。京セラキンセキが持つ、高度な波長板シミュレーション技術と光学薄膜のコーティング技術、そして長年培ってきた高品質人工水晶の育成と薄膜加工技術により、本製品の開発に成功いたしました。

これにより、複数波長を用いるレーザー機器において、部品点数の削減とともに機器の小型化や簡素化に貢献します。また、この技術を生かし、要望に応じて3波長以上やYAGレーザー以外の波長に対応する波長板についても提供してまいります。
※1:YAG(ヤグ)レーザー:非常に強力な赤外線を放出するレーザー。YAGは"イットリウム・アルミニウム・ガーネット"の略。

なお、京セラは、本年10月6日(火)から10月10日(土)まで幕張メッセにて開催される「CEATEC JAPAN 2009」に本製品を出品いたします。

■新製品の特長

本開発品は、業界で初めて3波長に同時対応が可能な「波長選択性1/2水晶波長板」です。
汎用性の高いYAGレーザーの基本波長(1,064nm)と第二高調波(532nm)、そして第三高調波(355nm)の 3波長に対応しています。

■開発の背景
現在、YAGレーザー機器は、産業用として部品などへのマーキングや金属加工などに用いられるだけではなく、歯の治療やシミ取りなどの医療・美容用途などにも広がっています。1/2波長板は、レーザー機器の波長に適合するものが、波長の数だけ必要となるため、複数の波長を使用する機器の場合、各々に周辺機器が必要であることから、コストやスペースの確保が課題となっていました。そのため、近年のレーザー機器の用途拡大に伴い、複数波長の同時使用に対する要求も高まってきました。

写真:波長選択性1/2水晶波長板
波長選択性1/2水晶波長板

■開発成功のポイント
1.高度な波長板シミュレーション技術
京セラキンセキ独自の高度なシミュレーションソフトの開発により、設計時と試作時の誤差が少ないシミュレーションを実現させ、精度の高い製品の開発に成功しました。

2.光学薄膜のコーティング技術
波長板の両面を薄膜でコーティングする技術の向上により、透過率の高い製品を開発しました。

3.長年培ってきた高品質人工水晶の育成
約50年にわたり培ってきた高品質な人工水晶の育成技術により、レーザー耐性に優れた原材料を用いることができ、製品の精度を高めました。

4.加工精度の向上
波長板は、通常2枚以上の水晶を組み合わせて1枚の波長板となりますが、京セラキンセキ独自の貼り合わせ技術や水晶の薄膜化技術などの加工精度の向上により、複数の波長に対して透過率の高い製品を開発しました。

■製品概要・仕様

名称

波長選択性1/2水晶波長板

特長

  • 業界初、3種類の波長に対応
  • 水晶の使用により広帯域波長に対応(266nm〜1,064nm)
  • エアギャップタイプにすることにより高透過率を実現

主な性能

  • サイズ:標準サイズφ30mm。その他ご要求に任意に対応
  • PS透過率※2 96%以上(波長 355、1,064nm)
    PS透過率※2 1%以下(波長 532nm)
  • 透過率97%以上(波長 355、532、1,064nm)

生産工場

京セラキンセキ北海道株式会社

サンプル対応

2009年9月1日より

備考

  • レーザー発振部を開発するために必要な、本開発品と組み合わせる波長板一式の供給も行っています。
  • 要望に応じて3波長以上やYAGレーザー以外の波長に対応する波長板の提供も可能です。
※2: PS透過率:直交偏光子での透過率

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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