ニュースリリース

2009年

2009年10月01日

新開発の高輝度LEDチップの搭載により
電子写真方式の印刷において世界最速※1 180m/分を実現

高速・高精細LEDプリントヘッドの開発に成功

2009年10月01日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社(社長:久芳 徹夫)は、電子写真方式の印刷において世界最速※1となる180m/分で、1200dpiの高精細印刷を実現するLEDプリントヘッド「SLHシリーズ」の開発に成功しましたので、お知らせいたします。
本製品には、今回新たに開発した高輝度LEDチップを搭載。当社従来製品のチップと比べ光量が約4倍となる150μW(駆動電流1mAの場合)の1200dpi高輝度LEDチップにより、世界最速180m/分の高速印刷を低消費電力で実現できます。これは、理論上、A4用紙に換算して1分間に約1,000枚以上の高速印刷が可能となるものです。また、従来同等レベルの印刷速度で比較した場合は、消費電力を1/4に低減することができます。
この高輝度LEDチップには、電子写真方式の高速印刷機のキーデバイスであるアモルファスシリコン感光ドラム※2に対して、最適な発光材料を採用しました。これにより、これまでさらなる高速化の妨げとなっていた残像や感度不足などの問題を解消し、高速・高精細LEDプリントヘッドの製品化を実現しました。
本製品は、高速印刷に対応できるアモルファスシリコン感光ドラムとのセット販売も含めて、2010年4月より販売を開始する予定です。
京セラは、1992年よりオフィス用ドキュメント機器向けにLEDプリントヘッドを供給してきましたが、優位性を持った本製品の市場投入を皮切りに、従来のオフィス用途に加えて今後大きな成長が見込まれている商業印刷市場へと展開を拡げてまいります。

なお、京セラは、10月6日(火)から10月10日(土)まで東京ビッグサイトにて開催される「総合印刷機材展JGAS2009」に本製品を参考出品いたします。

※1  電子写真方式の印刷において世界最速。(京セラ調べ 2009年10月1日現在)
※2  印刷機の中で回転し、付着したトナーを紙に転写する感光体の一種。京セラは、材料にアモルファスシリコンを採用し、これまで消耗品であった感光体を長寿命パーツへと変えています。

■製品概要

製品名

LEDプリントヘッド SLHシリーズ

サイズ

600×36×83(mm)
(幅×奥行き×高さ)

生産拠点

滋賀八日市工場

販売時期

2010年4月より販売開始予定

 
写真:LEDプリントヘッド「SLHシリーズ」
LEDプリントヘッド「SLHシリーズ」

■開発の背景
電子写真方式の印刷には、その光源の違いから、レーザー方式とLED方式の2種類があります。京セラが従来から開発、生産を行っているLED方式には、以下のような特長があります。
   (1) ミラーの回転速度の制約がなく、印刷の高速化が可能
   (2) 光路の距離が短くビームがシャープなため、より高精細な印刷が可能
   (3) 複雑な走査機構が必要なく、機器の小型化や静音化が可能
さらに近年、商業印刷市場において、少量多品種のオンデマンドデジタル印刷への需要が高まり、そのソリューションの一つの可能性としてLEDプリントヘッドに対する期待も高まっています。京セラが培ってきた各種プリンティングデバイスに関するノウハウを活かし、商業印刷市場で求められる高速性を可能とする本製品の開発へと至りました。

■開発のポイント
今回の新製品開発にあたっては、高速印刷を実現するための高輝度LEDチップの開発が必須となっていました。京セラは、独自の薄膜形成技術によって、LEDチップの発光素子の構成を改善し、電極や配線の構造を最適化することにより、印刷の高速化によって必要となる低電流の領域での発光効率を向上した高輝度LEDチップを実現しました。また、この高輝度LEDチップに合わせた高密度実装プロセスの改善と設計の最適化を行うことにより、高速・高精細での印刷が可能なLEDプリントヘッドを実現しました。
 
写真:独自開発の高輝度LEDチップ
独自開発の高輝度LEDチップ

■新製品の特長
1. 世界最速の高精細印刷
新開発の高輝度LEDチップを搭載することで、電子写真方式の印刷において世界最速の180m/分による1200dpiの高精細印刷を実現しました。

2. 低消費電力による高信頼性印刷
従来の4倍の光量を利用することにより、従来同等レベルの印刷速度で比べた場合1/4の低消費電力を実現し、LEDヘッドの発熱を大幅に改善いたしました。LEDヘッドの発熱は、光学精度の低下や、光量の安定性、発光寿命などに大きく影響することから、新製品は高速化・高精細化が進むデジタル印刷機の品質向上に大きく貢献するものと期待しています。

3. 独自の補正技術による安定した印刷品質
京セラ独自の光量補正技術により、アモルファスシリコン感光ドラムの特性に応じた最適な補正を行うことができ、安定した印刷品質を実現します。

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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