ニュースリリース

2011年

2011年09月05日

世界最長寿命※1を3倍以上更新し、環境負荷低減にも貢献

超高耐久 a-Si感光ドラム 「MSシリーズ」 の販売開始

2011年09月05日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社(社長:久芳 徹夫)は、レーザープリンターやデジタル複合機など電子写真方式の印刷機に基幹部品として使われるアモルファスシリコン(a-Si)感光ドラムにおいて、世界で初めて※2高硬度のアモルファスカーボン(a-C)系薄膜を表面保護層として用いることに成功し、これまで当社が持つA4用紙約30万枚印刷の世界最長寿命※1を3倍以上更新する約100万枚の印刷を可能にした超高耐久a-Si感光ドラム「Mega Surface(MS)シリーズ」を開発しました。本年9月5日(月)より販売しますのでお知らせいたします。


写真:超高耐久a-Si感光ドラム「MSシリーズ」
超高耐久a-Si感光ドラム「MSシリーズ」


■新製品概要

製品名

超高耐久a-Si感光ドラム
「Mega Surface(MS)シリーズ」

サイズ

直径 30mm×長さ 250mm(A4) ほか、順次対応

生産拠点

滋賀八日市工場

販売時期

2011年9月5日(月)



電子写真方式の印刷では、感光ドラムに付着させたトナー(粉末インク)を用紙に転写し印刷しますが、その際、用紙との摩擦により感光ドラム表面が摩耗するため感光ドラムの交換が必要となります。特に印刷速度が上がるにつれて摩耗も激しくなり、交換頻度も高くなることから、より耐久性の高い感光ドラムが求められています。
本シリーズでは、高硬度のアモルファスカーボン(a-C)系薄膜を、当社独自の薄膜形成技術により感光ドラム表面に均一に成膜することで、感光ドラム表面の硬度を当社従来製品の約5倍※3に高めることに成功。耐摩耗性を向上させることで印刷耐久枚数がA4用紙約30万枚から約100万枚となり、これまでの世界最長寿命を3倍以上更新いたします。これにより、感光ドラムの交換頻度を1/3以下に抑制することが可能となり、廃棄物の削減による環境負荷低減にも貢献します。
このMSシリーズに採用した薄膜形成技術は、本シリーズのみならず負帯電タイプや大径·長尺タイプなど、当社が展開するすべての感光ドラムにも使用が可能です。オフィス機器用途のみならず、高速·高画質が求められる商業印刷用途へも幅広く展開してまいります。
京セラでは、今後もa-Si感光ドラムの高性能化に取り組み、電子写真方式の印刷機の小型化、高速化、高画質化、長寿命化、省電力化といったお客様のニーズに応えてまいります。

※1   電子写真方式の印刷において、直径30mmのヒーターレスa-Si感光ドラムとしてA4縦送りの場合(京セラ調べ 2011年8月9日現在)。
用紙種類、印刷環境、印刷パターンなどにより耐久性は異なります。
※2   アモルファスカーボン(a-C)系薄膜の実用化として世界初(京セラ調べ2011年8月9日現在)。
※3   当社ヒーターレスa-Si感光ドラムとの比較。


■ 開発の背景

京セラは、1984年に初めて複写機へ当社製アモルファスシリコン(a-Si)感光ドラムが搭載されて以来、独自技術の進化を通じて、消耗品であった感光ドラムを機械寿命に匹敵する長寿命デバイスへと進化させてまいりました。
昨今、電子写真方式の印刷機において、高速化、高画質化に加え、省電力、環境配慮設計が求められる中、感光ドラムにおいても長寿命化、高性能化が求められています。京セラは、「より速く、より美しく、よりエコに、よりコンパクトに、より強く」をコンセプトに開発を進めてまいりました。
このたびの「MSシリーズ」に採用したアモルファスカーボン(a-C)系薄膜は、高硬度で耐久性に優れる反面、感光ドラム表面への均一成膜が難しく、表面保護層としての実用化は困難とされていました。しかし、当社は、これまで培ってきた直流放電を用いた独自の薄膜形成技術により、a-C系薄膜の感光ドラム表面への均一成膜を可能とすることで、世界で初めてa-C系薄膜を表面保護層に採用したa-Si感光ドラムの製品化を実現しました。

■ 新製品の特長

1.“世界最長寿命”を実現し、環境負荷低減にも貢献
高硬度で、耐久性に優れたa-C系薄膜を表面保護層に採用することで、当社従来製品による印刷耐久枚数約30万枚の世界最長寿命を3倍以上更新し、約100万枚の印刷に対応できる耐久性を実現しています。また、これにより感光ドラムの交換頻度を1/3以下に抑制することが可能となり、廃棄物の削減による環境負荷低減にも貢献します。

2.ヒーターレスで“省電力”を実現
感光ドラムは、消耗が進むにつれ、湿気の影響で印画品質が落ちることがあります。そのため、一般にはドラムヒーターを搭載し、感光ドラムを温めることで湿気による印画品質の低下を防止しています。しかし、当社のa-Si感光ドラムは、表面保護層の薄膜組成の最適化により、ドラムヒーターを非搭載(ヒーターレス)としながらも、高湿環境下における高画質印刷を可能にしています。また、ヒーターレスによる熱源削減で省電力化にも貢献します。

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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