ニュースリリース

2011年

2011年09月06日

世界最小※1サイズを実現した総合周波数安定度±100ppbのTCXO 温度補償型水晶発振器「KT5032F」を開発

スマートフォンなど大容量高速無線通信を支える小型基地局用水晶発振器

2011年09月06日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社
京セラキンセキ株式会社
京セラ株式会社(社長:久芳 徹夫、以下京セラ)の100%子会社で水晶デバイスの開発製造会社である京セラキンセキ株式会社(社長:酒井 威、以下京セラキンセキ)は、大容量高速無線通信を支えるフェムトセルなどの小型基地局向けに、総合周波数安定度 ±100ppb(±100×10-9)の高精度特性で世界最小※1サイズ(5.0×3.2×1.7(max)mm)を実現した、温度補償型水晶発振器(以下TCXO)「KT5032F」を開発しましたのでお知らせします。
本製品は、携帯電話用TCXOでシェアNo.1の京セラキンセキが独自の小型化技術を駆使して開発したもので、スマートフォン等ますます広がるワイヤレスブロードバンドの通信環境の安定化に寄与して参ります。 

※1   2011年9月6日現在。京セラキンセキ調べ。


写真:温度補償型水晶発振器「KT5032F」
温度補償型水晶発振器「KT5032F」


品名

温度補償型水晶発振器「KT5032F」

公称周波数

10〜32MHz

総合周波数安定度
(温度特性、電源電圧特性、
24Hエージングを含む)

±100 × 10-9 (=±0.1ppm)

消費電力(消費電流)

0.03W@5v,CMOS出力 (6mA max.)

出力波形

クリップドサイン波/CMOS出力

長期周波数安定度

±3 × 10-6/10年 max.

外形寸法

5.0 × 3.2 × 1.7(max) mm

量産予定

2012年3月より(サンプルは2011年9月より対応)



■開発の背景
現在、大容量データの高速無線通信には、2GHz帯など高い周波数帯が使われており、この周波数帯での通信特性上、電波の直進性が大きいことから障壁の多い屋内では電波が届きづらい状況にあると言われています。そこで、屋内においても安定した通信環境を確保するために、高精度でしかも設置場所を選ばない小型フェムトセル基地局のニーズが高まってきました。
これに伴い、小型基地局に搭載される水晶発振器も、より高精度で小型化の部品が求められるようになり、現在、通信基地局用として使われている恒温槽型水晶発振器(OCXO)に比べて、小型、低消費電力、低発熱であるTCXOでの高精度化が期待されています。

■新製品「KT5032F」
このたびの新製品「KT5032F」は、TCXOを用いて通信環境の安定化を図ることができるよう、「温度特性」に加え、新たに「電源電圧特性」「24Hエージング」の3つの特性を最適な仕様とした「総合周波数安定度」において、±100ppb(±100×10-9)の高安定性を実現いたしました。さらに、これまで京セラキンセキが培った小型素子設計技術等により、世界最小※1サイズを実現しました。当社の従来品TCXOとの比較では、実装面積比で54%削減となり、実装面積の省スペース化と低消費電力に貢献します。

■「KT5032F」の主な特長
1.世界最小※1サイズを実現
京セラキンセキでは、これまで携帯電話やカーナビゲーションなどのGPS機器向け部品開発で培ってきた、小型素子設計技術、小型水晶加工技術、高精度実装技術の組み合わせに加え、高品質な人工水晶の育成技術によって、水晶発振器の小型化に成功しました。
従来製品「KT7050」(7.0×5.0×1.7mm)に比べ、実装面積比で54%削減の小型化を実現し実装面積の省スペース化と低消費電力をはかり、今後、さらに普及が進むと考えられるフェムトセル基地局の小型化に貢献します。

2.高精度、高信頼性の総合周波数安定度±100ppb(±100×10-9)を実現
TCXOを小型基地局用途に展開できるよう、「温度特性」だけでなく、「電源電圧特性」と「24Hエージング」の特性を付加し、高精度な総合周波数安定度を実現しました。
新たに2つの特性を追加するため、当社独自の高度な水晶加工技術と実装技術を用いて、経年変化特性や温度に対する再現性(ヒステリシス)、さらに連続性(マイクロディップ)を改善したことにより、水晶の温度特性を改善することができました。これによって総合周波数安定度(±100ppb(±100×10-9))の高精度特性と共に、周波数安定度の高い長期信頼性に優れた製品品質を実現する事ができ、フェムトセル基地局の精度向上に貢献します。

3.低消費電力、低発熱と優れた起動特性
今回、水晶振動子の温度特性とマッチングさせる独自のシミュレーション技術を用いた温度補償を行うことで、恒温槽を使用せず低消費電力、低発熱、短時間起動という性能を実現しました。


京セラキンセキでは、今後環境への負荷低減という点からも「KT5032F」の小型、高安定度、高精度、低消費電力、低発熱という特長を活かし、高精度の伝送ネットワーク規格「Stratum3」に対応したネットワーク機器や高精度が求められる計測機器、医療検査機器へも対応してまいります。


本製品は、10月4日(火)〜8日(土)千葉幕張メッセにて開催される「CEATEC JAPAN 2011」に出品いたします

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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