ニュースリリース

2012年

2012年02月06日

デジタル写真の印画速度と印画品質の向上に貢献
コンビニや家電量販店で設置が広がる昇華型プリンター用

サーマルプリントヘッド新保護膜「KC-91」の開発

2012年02月06日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社(社長:久芳 徹夫)は、デジタル写真の印刷などに使用され、コンビニエンスストアや家電量販店で設置が広がる昇華型プリンター用の印画部品である薄膜タイプサーマルプリントヘッドにおいて、新たな保護膜「KC-91」の開発に成功しました。
本年2月7日(火)より「KC-91」を採用したサーマルプリントヘッドを発売しますので、お知らせいたします。


写真:新保護膜「KC-91」を採用したサーマルプリントヘッド

新保護膜「KC-91」を採用したサーマルプリントヘッド

製品名

サーマルプリントヘッド用保護膜「KC-91」

生産拠点

鹿児島隼人工場

販売時期

2012年2月7日(火)

備考

平面タイプA4サイズまでの
京セラ製サーマルプリントヘッドに対応可能。


■新保護膜「KC-91」
このたび開発した「KC-91」は、保護膜の材料や成膜条件の改良に加え、独自の評価技術により、印加エネルギーの差による摩擦抵抗の差を当社従来品比で約50%低減※1することに成功しました。これにより、従来品の約20%増※1の印加エネルギーを加えてもしわの発生を抑えることができます。
また、インクリボンとの摩擦抵抗の絶対値を最大約30%低減※1。さらに、摩擦により発生するカス(インクやインクリボンの背面コート剤などが摩耗して発生するこげつき)の付着防止性能を約6倍※1に高めたことで、印画速度と印画品質の向上に貢献します。

■開発の背景
近年、高画質のデジタルカメラやスマートフォンなどの普及により、気軽にデジタル写真を撮影·印刷し、写真を楽しむ人が増えており、家電量販店などでは、簡単に写真を印刷できるセルフ型プリント機器の設置が進んでいます。中でも、印画品質が高く、小型で設置場所を選ばない、昇華型プリンターが多く採用されています。
昇華型プリンターは、サーマル方式の一種で、インクリボンにサーマルプリントヘッド(以下、ヘッド)を接触させ、ヘッドの熱でインクを昇華させて受像紙に画像を描きます。色の濃淡は、加える熱(=印加エネルギー)の量で調整しますが、印加エネルギーの差によって生じる摩擦抵抗の差が原因でインクリボンにしわが発生し、印画の速度や品質に影響を及ぼす要因となっていました。また、印加エネルギーが大きくなるほど、この摩擦抵抗の差が大きくなります。
より高品質な写真をより速く印刷できる機器が求められる中、当社では、この摩擦抵抗の差によるしわの発生を抑え、印画速度や印画品質の向上に貢献する新たな保護膜の開発を進めてまいりました。

サーマルプリントヘッドの売上で世界シェアNo.1※2の京セラは、今後も多様化するお客様のニーズにお応えし、人々の暮らしに役立つ製品を開発してまいります。

■新製品概要
1. 印加エネルギーの差による摩擦抵抗の差を約50%低減
京セラ独自の薄膜形成関連技術(成膜·フォトリソ関連·表面処理関連技術等)をベースに材料と成膜条件を追求することによって、新保護膜「KC-91」の開発に成功しました。
「KC-91」は、印加エネルギーの差によって生じる摩擦抵抗の差を当社従来品に対し、約50%低減することに成功。これにより、従来品の約20%増の印加エネルギーを加えてもしわの発生を抑えることができ、印画速度·印画品質の向上に貢献します。
図:サーマルプリントヘッド構造断面図

2. 摩擦抵抗の絶対値を最大約30%低減
サーマルプリントヘッドとインクリボンの間に生じる摩擦抵抗の絶対値を最大約30%低減することに成功しました。低抵抗にすることで、スムーズに印加エネルギーをインクリボンに伝えることが可能となり、印画速度·印画品質の向上に貢献します。

3. カスの付着防止性能を約6倍向上
昇華型プリンターは、一般的にサーマルプリントヘッドとインクリボンとの摩擦により発生するカス(インクやインクリボンの背面コート剤などが摩耗して発生するこげつき)がヘッドに付着する場合があります。
「KC-91」は、当社従来品に対して、カスの付着防止性能を約6倍高めることに成功。カスが付着しにくいことで、発熱部とインクリボンとの間に障害物が発生しにくくなるため、より高速·高画質な印刷を可能にします。

4. 熱化学摩耗に対する耐久力を約4倍高め、サーマルプリントヘッドの長寿命化に貢献
昇華型プリンターの印画では、熱化学摩耗と呼ばれる保護膜の摩耗が発生します。熱化学摩耗は、サーマルプリントヘッドの熱とインクリボン背面に施されている化学物質などが原因で、発熱素子上の保護膜がすり鉢状に摩耗する特異的な現象で、ヘッドの製品寿命に関わります。
「KC-91」は、熱化学摩耗に対する耐久性を約4倍に高めることに成功し、サーマルプリントヘッドの長寿命化に貢献します。
図:熱化学摩擦の比較


※1 当社従来保護膜KC-14と新保護膜KC-91を、市販プリンターの連続印画で比較。京セラ調べ。
※2 2012年1月31日現在。京セラ調べ。

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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