ニュースリリース

2013年

2013年03月05日

高耐電圧・大容量でさらなる小型化を実現

世界初※1125°C保証、定格電圧100V、静電容量値4.7μFの 3216形積層セラミックコンデンサの開発成功

2013年03月05日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社(社長:久芳 徹夫)は、主に産業機器向けに高耐電圧·大容量でさらなる小型化を実現した積層セラミックコンデンサ(以下、MLCC)の新製品「CM316X7S475M100V」の開発に成功し、本年3月より順次、量産を開始しますのでお知らせいたします。
本製品は、当社が長年培ってきた材料技術により誘電体材料を改良することで、高耐電圧·大容量でさらなる小型化を実現したもので、世界初※1となる、125°C保証、定格電圧100V、静電容量値4.7μFの特性を有する3216形MLCCです。同等仕様の当社従来品3225形※2と比べ、実装面積を約2/3(約30%減)とすることが可能で、機器の小型化と設計の自由度を広げるとともに、機器の長寿命化にも貢献いたします。

■主な仕様
製品名 CM316X7S475M100V」
サイズ 3216サイズ(3.2×1.6×1.6mm)
特性 X7S特性(EIA)※3
静電容量値 4.7μF
定格電圧 100V DC
量産開始 2013年3月より順次量産
生産拠点 鹿児島国分工場

写真:CM316X7S475M100V


MLCCは、他の各種コンデンサに比べて小型・長寿命化に優れる一方、誘電体材料の特性上、高電圧をかけた場合に誘電率や絶縁抵抗などの特性が低下することから、高耐電圧·大容量における小型化が難しいとされています。そのため、定格電圧100V、静電容量値4.7μFといった高耐電圧·大容量の仕様が求められる産業機器用電源などの電子回路には、アルミ電解コンデンサが多く使用されていますが、近年、産業機器にはさらなる小型·長寿命化のニーズが高まっています。
当社ではこれらのニーズに応えるべく、独自の材料技術により、誘電体の微粒子を従来比で約20%※4微細化するなどの改良を図り、高耐電圧·大容量でさらなる小型化を図った3216形MLCCの開発に成功しました。

京セラは、他社に先駆けて本製品を市場投入することで、機器のさらなる小型・長寿命化に貢献してまいります。

※1 2013年2月末現在、京セラ調べ。
※2 当社従来品「CM32X7S475M100V(3.2×2.5×2.5mm)」。
※3 -55~+125°Cの温度範囲で容量変化率+-22%以内という特性
※4 当社従来材料との比較、京セラ調べ。



■本製品の主な特長
1. 世界初 125°C保証、定格電圧100V、静電容量値4.7μFの3216形MLCCを開発
当社が培ってきた材料技術により新たに開発した誘電体材料は、微粒子の平均粒子径を約20%微細化するとともに、組成のさらなる均一化を図っています。これにより、誘電体層を薄層化しても、高電圧に対する誘電率や絶縁抵抗など誘電体特性の低下を最小限に抑えることが可能となりました。その結果、世界で初めて、125°C保証、定格電圧100V、静電容量値4.7μFの特性を有する3216形MLCCの開発に成功しました。

2. 優れた耐リップル性能を実現
本製品は、低ESRというMLCCが元々持つ特性に加え、高耐電圧·大容量で小型という特性を兼ね備えています。現在、アルミ電解コンデンサは、電源回路の平滑用の部品として市場で広く使用されていますが、本製品は、数10kHz以上の周波数帯域でも、アルミ電解コンデンサでは実現できない耐リップル性能※5(例:50kHzにおいてESR10mΩ[DC40V負荷時])を発揮し、電源回路の発熱や電圧変動を小さく抑えることが可能となります。その結果、機器の小型化や信頼性の向上に貢献することが可能となります。

※5 耐リップル性能とは、直流電圧に混ざっている交流成分(電流ノイズ)に対する許容量のことを指します。この交流成分がコンデンサに流れるとコンデンサの直流抵抗(等価直列抵抗:ESR)により熱が発生し、製品寿命が短くなる場合があります。そのため、ESRが低い方が熱も発生しにくく、耐リップル性能が優れていると言えます。MLCCは本来、アルミ電解コンデンサなどの各種コンデンサと比べてESRが低いため、優れた電圧の平滑性能を有しています。

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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