ニュースリリース

2013年

2013年11月28日

鋼旋削の幅広い加工条件に応える

新材種「CA510/CA530」、新ブレーカ「PGブレーカ」の発売

鋼旋削加工用のCVDコーティングシリーズがフルラインアップ

2013年11月28日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社(社長:山口 悟郎)は、鋼の旋削加工用切削工具(チップ)の新材種2種「CA510/CA530」と、新ブレーカ「PGブレーカ」を開発し、本年11月29日より順次、発売いたします。このたびの新製品投入により、鋼の旋削加工用CVDコーティングの主力製品「CA5シリーズ」は、フルラインアップとなり、幅広い加工条件に対応いたします。

「CA510/CA530」は、それぞれ専用の超硬母材に、独自のCVD※1コーティングを施した材種です。このコーティングは、当社が長年培ってきた材料技術などにより、膜の成分や成膜方法を改良し、専用母材と膜の密着性を従来比約1.4倍※2に高めたもので、耐摩耗 · 耐欠損性の向上に寄与します。今春より、このコーティングを採用した「CA5シリーズ」を市場投入してまいりましたが、鋼加工の幅広いニーズに応えるべく、このたび新たに2材種をラインアップに追加します。CA5シリーズの中でも、最も高速加工に適するCA510、耐欠損性の強化に特化したCA530の登場により、お客様の多様な加工ニーズに対応します。

「PGブレーカ」は、鋼の中~荒切削用に開発したブレーカです。刃先に新設計の突起やフラット面、段差を設けることで、スムーズな切りくずの処理と高い耐欠損性を実現しており、中~荒切削で求められる高能率 · 安定加工を実現します。

写真:CA510/CA530を採用したPGブレーカチップ
CA510/CA530を採用した
PGブレーカチップ
金属部品の主要材料である鋼は、自動車や産業機械など幅広い分野で使用されており、その加工には生産性向上に貢献するチップが求められます。当社は、このたびの新製品投入により、荒切削から仕上げまで、一連の鋼加工に求められるさまざまな条件に対して、最適なチップをご提案し、お客様の生産性向上に貢献してまいります。

※1. 化学蒸着法
※2. 当社従来コーティングとの比較、京セラ調べ。


■製品概要

 

CA510

CA530

型番数

432型番

463型番

推奨条件

高速加工

汎用~強断続加工

生産拠点

鹿児島川内工場

発売日

2013年11月29日

価格帯

550~2,200円(税抜き)

販売目標

3億円(初年度)

2億円(初年度)

PGブレーカ

型番数

88型番

推奨条件

鋼の中~荒切削

発売日

2013年11月29日

価格帯

750~1320円(税抜き)

販売目標

3億円(初年度)
(※CA510/CA530含む)



■新材種「CA510/CA530」の特長
1. 鋼の旋削加工用材種「CA5シリーズ」がフルラインアップ
このたびの「CA510/CA530」の発売によって、鋼の旋削加工用材種「CA5シリーズ」がフルラインアップとなります。
低速~高速加工、連続~強断続加工まで、さまざまな加工条件 · 形態に対応する最適なチップをご提案し、お客様の生産性向上に貢献してまいります。
図:新材種「CA510/CA530」の特長

材種名

コーティング

特長

推奨加工パターン

CA510
new

独自の
CVDコーティング

耐高温変形性が高い母材に、厚膜コーティングを施し、耐摩耗性を強化。

CA5シリーズの中で最も高速加工に適する。

CA515

高硬度母材と、最適化したコーティングにより、従来材種と比べ、耐摩耗性が約1.5倍、耐欠損性が2.0倍に向上※3

高速加工領域における汎用材種。

CA525

高靭性母材と、最適化したコーティングにより、従来材種と比べ、耐摩耗性・耐欠損性ともに約1.5倍に向上※4

低速~中速まで幅広い加工条件をカバーする汎用材種。

CA530
new

耐欠損性の高い高靭性母材と、最適化したコーティングにより、耐欠損性を強化。

刃先に負荷がかかり、欠損が生じやすい強断続加工に適する。

※3. 当社従来材種「CA5515」との比較、京セラ調べ。
※4. 当社従来材種「CA5525」との比較、京セラ調べ。


2. 「CA5シリーズ」に採用した独自のCVDコーティング
当社では長年培ってきたコーティング膜の材料技術、CVD法による成膜技術などにより、超硬母材との密着性を約1.4倍に高め、膜の剥離を抑制する独自コーティングを開発し、今春より「CA5シリーズ」として、市場投入してまいりました。
このコーティングは、被膜層の一つに、高アスペクト比※5のα-Al2O3(αアルミナ)※6を採用し、被膜の剥離を抑制することでチップの耐摩耗性 · 耐欠損性の向上を両立したものです。
CA510/CA530にも、このコーティングを採用し、耐摩耗 · 耐欠損性を向上させています。
図:CVDコーティング
※5. アスペクト比とは、縦と横の長さの比。
※6. α- Al2O3は、ファインセラミックスの主要材料で、機械的強度に優れるアルミナの一種。


■新ブレーカ「PGブレーカ」の特長
1. 独自の刃先設計で、鋼の中~荒切削において高能率 · 安定加工を実現
チップの表面には、切りくずを効率よく排出 · 処理するために、“ブレーカ”と言われる溝や凹凸を設けています。これは、加工時に発生する切りくずが絡まり刃先が欠損し、加工品質の低下や加工中断が発生するのを防ぐためのものです。
新開発の「PGブレーカ」は、刃先に新設計の突起やフラット面、段差などを設けた独自形状とすることで、スムーズな切りくず処理と耐欠損性の向上を両立し、鋼の中~荒切削において高い切削能力を有しています。
図:独自の刃先設計で、鋼の中~荒切削において高能率 · 安定加工を実現
2. 鋼旋削加工用のブレーカがフルラインアップ
新ブレーカ「PGブレーカ」の投入により、鋼旋削加工用のブレーカがフルラインアップとなります。すでに販売している仕上げ用「PPブレーカ」、中仕上げ用「PQブレーカ」と組み合わせることで、鋼の中~荒切削から仕上げまでをカバーし、お客様の生産性向上に貢献いたします。 図:鋼旋削加工用のブレーカがフルラインアップ

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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