ニュースリリース

2014年

2014年07月10日

世界最高※1のQ値※2を実現し、高周波回路の消費電力削減に貢献

0402形積層セラミックコンデンサ「CU02シリーズ」の量産開始

2014年07月10日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社(社長:山口 悟郎)は、主にスマートフォンなどの携帯通信端末に搭載されるパワーアンプ周辺回路向けに、高周波帯域で世界最高※1のQ値※2を有する0402形積層セラミックコンデンサ(以下、MLCC)の新製品「CU02シリーズ」の開発に成功し、本年7月より本格量産を開始しますのでお知らせいたします。

写真:CU02シリーズ
(1目盛り=0.5mm)

■「CU02シリーズ」の主な仕様
サイズ 0402サイズ(0.4×0.2×0.2mm)
特性 CH特性(EIA)
静電容量値 0.2~22pF
公差
0.2~9.9pF B(±0.1pF)
  C(±0.25pF)
10~22pFG(±2%)
  J(±5%)
定格電圧 16V DC
量産開始 2014年7月より本格量産
生産拠点 鹿児島国分工場

■開発背景
高機能化 · マルチバンド化により消費電力が増え続けるスマートフォンなどは、電池持ちを改善するために大容量バッテリーの搭載や、省電力部品を採用するなど消費電力の削減が図られています。特にパワーアンプ(電波信号の増幅器)を含む送受信用の高周波回路においては、インターネットへの常時接続や高速大容量通信の急速な発展により消費電力が増加し続けており、その対策として、MLCC内部でのエネルギー損失の低減や、回路間のマッチングロス(電気信号の伝送ロス)の改善が求められています。

■新製品「CU02シリーズ」について
Q値の高いMLCCは、内部でのエネルギー損失が少ない上、送受信用の高周波回路などでのマッチングロス(電気信号の伝送ロス)の改善にも有効であるとされています。
当社は、MLCCの内部電極材料を従来のニッケル(Ni)材料から銅(Cu)材料へ変更するとともに、内部構造設計の最適化を図り、高周波帯域におけるQ値を約3倍※3に向上させることに成功しました。0402形MLCCとして、世界最高のQ値を実現した本製品は、高周波回路における消費電力の削減に貢献し、携帯通信端末の電池消耗の改善に寄与いたします。

1. 世界最高のQ値を有する0402形MLCC
本製品の開発においては、特に無線通信に使用される高周波数帯域(GHz帯)におけるQ値の改善に取り組みました。静電容量値4pFの0402形MLCCを周波数1GHzで測定した場合、Q値は当社従来品比約3倍となる約290に向上し、世界最高値を実現しました。

2. 静電容量値0.2~22pFまで幅広い製品をラインアップし、多様な設計仕様に対応
パワーアンプを含む電波送受信用の高周波回路のマッチングロス改善には、回路間のインピーダンス整合を細かく調整する必要があります。そのためには、静電容量値の精度が高いMLCCが、細かい容量間隔で必要となります。当社では、このような要求に応えるために、0.2~22pFまでの容量値帯をラインアップすると同時に、特に回路マッチングの微調整に多用される0.2~10pFまでの容量値については、0.1pF間隔でのラインアップを準備いたしました。

※1. 0402形MLCCとして(2014年7月1日現在、京セラ調べ)
※2. Q値:コンデンサ内部でのエネルギー損失の度合いを示す指標。数値が高いほど、エネルギー損失が小さいことを示す。
※3. 静電容量値4 pFの0402形MLCCにおいて、周波数1GHzで測定した場合

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

部品·デバイスの最新ニュース

このページのお問い合わせ