ニュースリリース

2014年

2014年10月29日

独自設計の両面10コーナ仕様ネガチップを開発

多刃仕様の鋳鉄加工用カッタ(MFK型)の発売

複雑形状の鋳物加工における安定加工と高い経済性を両立

2014年10月29日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社(社長:山口 悟郎)は、切削工具の新製品として、両面10コーナ仕様ネガチップの採用により、安定加工と高い経済性を両立する鋳鉄加工用カッタ(MFK型)を開発し、本年11月より発売しますのでお知らせいたします。

写真:鋳鉄加工用カッタ(MFK型)

製品名 鋳鉄加工用カッタ(MFK型)
型番数
(価格帯)
ホルダ:24型番
      (100,000~415,000円、税別)
      ※受注生産4型番を別途ラインアップ
チップ:12型番
      (1,750~2,500円、税別)
発売日 2014年11月1日
推奨被削材 ねずみ鋳鉄、ダグタイル鋳鉄 など
生産拠点 滋賀八日市工場(ホルダ)
鹿児島川内工場(チップ)
販売目標 1億円(初年度)

■開発背景
複雑な形状の金属部品の成型に適する鋳物は、溶かした金属を型(鋳型)に流し込んで作られるもので、自動車のエンジン部品や建機、工作機械の部品として幅広く採用されています。これらの鋳物には、鋼などと比べて、切りくずの排出が容易なねずみ鋳鉄やダグタイル鋳鉄が広く用いられています。ただし、鋳物の加工は、鋳型から取り出した被削材が複雑な形状をしていることから、工作機械上での固定が難しく、切削時の抵抗により振動やビビリが発生しやすいため、切削抵抗の低減が求められています。また、鋳鉄はその特性上、被削材の切り端が欠ける“コバ欠け”と呼ばれる現象が生じやすく、コバ欠けを防ぎ加工品質の向上を実現するチップが求められています。

■新製品の概要
本製品は、新開発の両面10コーナ仕様ネガチップを採用した鋳鉄加工用カッタです。ネガチップは、一般的にチップの表裏両面に刃先を形成でき経済性に優れる反面、切削抵抗が大きくなり切れ味が低下したり、ビビリが発生しやすい傾向にあります。そこで、京セラは、独自の成型技術により、切削抵抗の低減やビビリの抑制を実現する新形状のチップを開発しました。また、チップのコーナ部には、切れ刃を2つ設けた独自のダブルエッジ構造を採用することでコバ欠けを防止し、加工品質の向上を実現します。
本製品は、鋳鉄加工における安定加工と高い経済性を実現し、荒切削から仕上げ加工まで幅広い加工条件において、お客様の生産性向上に貢献します。

本製品は、本年10月30日~11月4日まで東京ビッグサイトで開催される
「JIMTOF 2014(第27回 日本国際工作機械見本市)」に出品いたします。
 
■新製品の特長
1. 安定加工と高い経済性を実現する両面10コーナ仕様ネガチップ
1-(1). 低抵抗を実現する独自の刃先形状
新開発のチップは、表裏両面に刃先を形成でき、経済性が高いネガチップです。当社が培ってきた成型技術をもとに、切れ刃のエッジに大きなすくい角を設けたことで、切削抵抗を低減し、スムーズな加工を可能とします。
また、切込み角を大きくすることで、被削材の軸方向へかかる切削抵抗を低減でき、被削材の振動やビビリを抑制します。
写真:安定加工と高い経済性を実現する両面10コーナ仕様ネガチップ

1-(2). ダブルエッジ構造によりチップの欠損やコバ欠けを抑制
チップのコーナ部に第一・第二の2つの主切れ刃を設けた独自のダブルエッジ構造により、被削材への接触時(食い付き時)の衝撃を緩和、チップの欠損やコバ欠けを防止し、安定加工と加工面の品質向上に貢献します。 図:ダブルエッジ構造によりチップの欠損やコバ欠けを抑制

2. 長寿命・安定加工を実現する鋳鉄ミーリング用の新CVD材種を開発
新たに鋳鉄ミーリング用の新CVD※1材種「CA420M」をラインアップしました。
「CA420M」は、新開発の高靭性母材に、独自の結晶制御や成膜技術により開発した新CVDコーティングを施したものです。鋳鉄の加工で求められる耐摩耗性を高めることで、長寿命・安定加工による高能率加工に貢献します。

3. 鋳鉄の荒切削から仕上げ加工まで幅広い加工条件に対応
豊富なホルダ、チップ形状、材種のラインアップにより、鋳鉄の荒切削から仕上げ加工まで幅広い加工条件に合わせて最適なカッタをご提案し、お客様の生産性向上に貢献します。

※1. 化学蒸着法によるコーティング方法。異なる材質の膜を多層形成でき、膜厚を厚くできる。

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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