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経営哲学

京セラ経営哲学

京セラグループの経営の原点は、創業者である稲盛和夫の実体験や経験則から導き出した経営哲学「京セラフィロソフィ」です。

この京セラフィロソフィは、「人間として何が正しいか」を判断基準として、人として当然持つべきプリミティブな倫理観、道徳観、社会的規範にしたがって、誰に対しても恥じることのない公明正大な経営、業務運営を行っていくことの重要性を説いたものです。
また、京セラフィロソフィをベースとした経営管理手法「アメーバ経営」や「京セラ会計学」を正しく理解し、実践することが、今後さらに成長発展し、全従業員が夢を託し、社会の発展に寄与できる企業集団になるために不可欠であると考えています。

京セラフィロソフィ

京セラグループは、世間一般の道徳に反しないように、道理に照らして、常に「人間として正しいことは何なのか」ということを基準に判断を行ってまいりました。人間として何が正しいかという判断基準は、人間が本来持つ良心にもとづいた、最も基本的な倫理観や道徳観です。
「欲張るな」 「騙してはいけない」「嘘を言うな」「正直であれ」など、誰もが子どもの頃に両親や先生から教えられ、よく知っている、人間として当然守るべき、単純でプリミティブな教えです。

日常の判断や行動においては、こうした教えにもとづき、自分にとって都合がよいかどうかではなく、「人間にとって普遍的に正しいことは何か」ということから、さまざまな判断をしてまいります。

経営哲学手帳の写真
京セラフィロソフィ手帳
左から日本語、中国語、
タイ語、ポルトガル語

京セラでは、従業員に手のひらサイズで携帯できる「京セラフィロソフィ手帳」が配布されます。
人生の生き方や仕事への取り組み方などがまとめられており、日々の生活や仕事の中で京セラフィロソフィを理解・実践できるよう、輪読などを通して学んでいます。また、フィロソフィ手帳を、英語・中国語をはじめ、10ヵ国語以上多言語化し、日本国内のみならず、海外拠点で働く社員たちへの理念共有と京セラグループの一体感の醸成を図っています。

アメーバ経営

京セラグループでは、「アメーバ経営」と呼ばれる独自の経営管理方法を採用しています。「アメーバ経営」とは、京セラグループの企業哲学を実現していくために創り出された手法で、会社の組織をアメーバと呼ばれる小集団に分け、その集団を独立採算で運営する経営システムです。

「アメーバ経営」のもたらす従業員の経営参加意識の高揚、モチベーションの向上が、京セラグループの強さの源泉となっています。また、「アメーバ経営」における小集団は、効率性が徹底的にチェックされるシステムであると同時に、責任が明確であり、細部にわたる透明性が確保されています。

~ アメーバの経営目的 ~

  • 1. マーケットに直結した部門別採算制度の確立
  • 2. 経営者意識を持つ人材の育成
  • 3. 全員参加経営の実現

京セラ会計学

会計とは、企業経営において目標に到達するための“羅針盤”の役割を果たすものであり、企業経営にとって、なくてはならない重要なものです。そして、会計上の問題であっても、常にその本質にまでさかのぼって「人間として何が正しいか」をベースに正しく判断することが重要です。また、真実をありのままあらわすことが会計のあるべき姿であり、公明正大でしかも透明性の高いガラス張りで経営することが大切です。

京セラ会計学は、会社の実態とその進むべき方向を正しく把握するための実践的な会計原則となっています。

~ 7つの会計基本原則 ~

  • 1. キャッシュベース経営の原則
  • 2. 一対一対応の原則
  • 3. 筋肉質経営の原則
  • 4. 完璧主義の原則
  • 5. ダブルチェックの原則
  • 6. 採算向上の原則
  • 7. ガラス張り経営の原則

創業者 稲盛和夫

創業者 稲盛和夫創業者 稲盛和夫

1932年、鹿児島市に生まれる。1955年鹿児島大学工学部を卒業後、京都の碍子メーカーである松風工業に就職。

1959年4月、知人より出資を得て、資本金300万円で京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立し、社長、 会長を経て、1997年から名誉会長を務める。また1984年、電気通信事業の自由化に即応して、第二電電企画株式会社を設立し、会長に就任。2000年10月、DDI(第二電電)、KDD、IDOの合併によりKDDI株式会社を設立し、名誉会長に就任。2001年6月より最高顧問となる。2010年2月より、日本航空(JAL、現日本航空株式会社)会長に就任。代表取締役会長を経て、2013年4月より名誉会長、2015年4月名誉顧問となる。

一方、ボランティアで、全104塾(国内56塾、海外48塾)、14,938人の経営者が集まる経営塾「盛和塾」の塾長として、経営者の育成に心血を注いだ(1983年から2019年末まで)。また、1984年には私財を投じ稲盛財団を設立し、理事長(現在は「創立者」)に就任。同時に国際賞「京都賞」を創設し、毎年11月に人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰している。(2020年1月現在)