企画展
2023春「バトンを受け継ぐ」

多様性や変化への柔軟な対応が求められる経営環境の中で、京セラグループはいかにして創業者の理念や経営哲学を受け継いできたのか。
「不易流行」という言葉が示すように、理念や経営哲学など受け継ぐべきものはしっかりと守るとともに、時代の変化に応じて伝えていく方法はアグレッシブに刷新する。会長山口悟郎や社長谷本秀夫、そして事業部の現場で行われてきた継承のための取り組みを紹介しています。
パネルの紹介
Ⅰ.山口悟郎の言葉
「京セラの最大の魅力はフィロソフィ」
- 京セラが持つ独自性や強みを発揮する
- 多様な人材の力を最大限に生かす
- フィロソフィをベースに共通の目標を目指す
(2022年12月社内報「敬天愛人」296号より)
Ⅱ.創業者 稲盛和夫の言葉
「ベースとなる京セラフィロソフィが 一貫していれば、発想や行動は 大胆かつ自由に」
- 旧(ふる)い人間が若い人の活躍の場を奪ってはいないか?
- 若い人に活躍の場を与えてほしい
- 若い人に仕事を楽しく感じられるような機会を与える
- 京セラフィロソフィとは、 「人間として正しいことを追求し、それを実行していくこと」
- 基本を守ったうえで自由な発想、自由闊達な行動を行う
(1975年経営方針より抜粋)
・関連映像:1975年1月12日 昭和50年度経営方針発表会(7:24)
Ⅲ.創業者 稲盛和夫の言葉2
「本音と本音をぶつけ合える コミュニケーションの場づくりが大切」
- TEAMのセミナーでの現地幹部との本音の対話
- リーダーは従業員と本音の対話をしてほしい
Ⅳ.山口悟郎のグローバル・ フィロソフィ・セミナー(GPS)改革
「経営現場における フィロソフィの理解-国境、文化を超えた普遍的な経営哲学」
- フィロソフィは仕事の中で実践するもの 直面する経営課題をフィロソフィと対話をベースに解決する
- 国境を超えた、フィロソフィの本質理解
- リーダーが自分の頭で考えて、本気でフィロソフィを理解する どこまで思いを込めて語り継いでいくか、その使命を自覚する
Ⅴ.元会長 川村誠の「現場トーク」
「現場リーダーと共に考え、 本音でとことん語る」
- 経営のバトンは「経営理念」
- リーマンショックで単月赤字を経験 現場で、リーダーと共に課題の解決を考える「現場トーク」を実施
- 現場の経営実態は数字に表れる -現場の数字から見えてくる課題をとことん掘り下げる
- フィロソフィをベースとした現場力が京セラ最大の強み
- 困難な時ほどリーダーは明るく振る舞い、仕事のプロとして現場を勇気づける
- 利益を出すことは大前提。一方で、「夢」がなければ人は動かない
Ⅵ.社長 谷本秀夫のリーダーズセッション
「チームとして稲盛名誉会長の リーダーシップを受け継ぐ」
- チームでやっていく時代だからこそ皆が意見を言いやすい雰囲気が不可欠
- リーダーに求められる「問う力」
- 仕事以外の場でも部下から信頼されるための努力を
- 職場の雰囲気はリーダーにしか変えられない
- 優れたチームとして京セラの伝統を受け継いでいく
Ⅶ.常務 触浩の「Head-to-Head Training(ぶつかり稽古)
「自らの経験とともに『思い』を伝える」
- 字面だけではフィロソフィは伝わらない
- 自分の経験を通してフィロソフィを伝える
- 教えるのではなく「思い」を伝える
- リーダーはフィロソフィを真摯に語り続ける努力を
Ⅷ.KAVXにおける文化の違いを 超えたフィロソフィの共有
「互いを尊重し合い オープンマインドで接する」
- 互いが互いを尊重することで成功したAVX(現KAVX)との合併
- ベースとなる価値観の共通性が良い関係を築けた要因
- 新しい世代は国や文化の隔たりを縮める可能性を秘めている
- 国際的協業には変わらぬオープンマインドを持ち続けることが重要

Ⅸ.機械工具事業本部の 浸透活動事例
「自主性と習慣化に力点を置いた フィロソフィ浸透への取り組み」
- 業務の目標・課題とフィロソフィの学びを結びつける
- 「フィロソフィ実践メモ」
- 進化するワーキンググループミーティング(PWG)
- 後ろ姿で教える
Ⅹ.京セラドキュメントソリューションズ 株式会社(KDC)の事例
「チャレンジを後押しする 組織風土が生きるKDC」
- 生き残りをかけ、他社ができないことに挑戦する
- 挑戦を支える上司や仲間たち
- 現場に生き続ける新しいものへのチャレンジ精神