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西郷南洲の教えに学ぶ

180925

西郷隆盛の残した言葉を集めた「南洲翁遺訓」。その珠玉の思想をわかりやすくひもといた『人生の王道』より稲盛の解説をご紹介します。

【遺訓三五条】の解説より
正道を踏むということは、曲がったことをせず、何事にも筋を通そうとするだけに、多くの人を説得する必要もあり、面倒くさいことです。また、自分が正道を踏み外していることに気づき、正道に戻ろうとしたときには、自分から頭を下げなければなりません。
反対に、策略を用いれば、楽に思えるうえに、うまくいきそうにも見えます。

しかし、そうではありません。長い目で見れば、正道を貫くことが、一番楽なことなのです。なぜなら、繕い隠そうとするものが何もないからです。自分の名誉や地位、財産などにこだわりがあり、それを必死に守ろうとして、複雑怪奇な策略を企てる、そんなことをするものだから、みんな憔悴してしまうのです。
(『人生の王道』日経BP社刊より)