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西郷南洲の教えに学ぶ

181127

西郷隆盛の残した言葉を集めた「南洲翁遺訓」。その珠玉の思想をひもといた『人生の王道』より稲盛の解説をご紹介します。

【遺訓三六条】の解説より
先賢の高邁な知識をどんなに学んでも、経験論や技術論をいくら習っても、道を究めようという強い信念、高い志、勇気をもって臨まなければ、身に心に深く刻み込まれることはありません。いざ実践しようというときに役に立たないのです。

目標までの長い道のりを前にして呆然と立ち尽くし、「自分にはとても無理だ」とあきらめて前進を止めてしまうのは、甘えであり、逃げであり、卑怯者のすることだと西郷はいいます。
どんなことでも、まず強く「思う」ことからすべてが始まるのです。「そうありたい」「こうなりたい」という目標を高く掲げて強く思う。それも、潜在意識に浸透するほど強く持続した願望でなければなりません。寝ても覚めても途切れることのないくらい、強いものであってはじめて、先人の教えを実践の場で生かすことができるのです。