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稲盛和夫と初詣

新年あけましておめでとうございます。
本年も京セラ稲盛ライブラリーをどうぞよろしくお願いいたします。
今回は年明けにふさわしく稲盛和夫と初詣のエピソードをご紹介します。
京セラの年中行事に、車折(くるまざき)神社(京都市右京区)への元旦零時の初詣があります。現在も有志の社員が参加する行事として受け継がれていますが、稲盛が零時の参拝にこだわった理由は何だったのでしょうか。当時の様子を京都セラミック社長であった青山政次氏は次のように語っています。
「京セラを創って初めて迎えるお正月である。神社へ参拝しようということになり、稲盛が一番にお参りしたいから、(近所の)車折神社に、元旦午前零時前に集まろうと言った。稲盛の奥さんと私の家内と4人、零時少し前に集まった。私は時計の秒針を見ながら、ちょうど零時を指した瞬間2人一緒に鈴を鳴らし、柏手(かしわで)をうって、京セラの今後の発展を祈願したのである。神様がまだ誰の願いごとも聞いておられないうちに、一番に聞きとどけていただくよう、お耳に入れたわけである。その霊験あらたかに、京セラの今日の発展をかなえて下さったのでしょう。(中略)稲盛は何事にも一番が好きであり、常に先頭に立つ。この初詣でも、誰よりも一番にお参りして、心から神に祈願し、『自分は力の限り努力しますが、神様もお助け下さい』と、神だのみでなく、神の加護を願うのである」
(青山政次 著 『心の京セラ二十年』より)
※写真中央: 1978年元旦 京セラ社員たちと午前零時の参拝を待つ和装の稲盛