Facebookアーカイブ
講演シリーズ「西郷南洲に学ぶリーダーのあるべき姿」

本日は、2007年12月11日に行われた盛和塾 関東地区塾長例会での講演「西郷南洲に学ぶリーダーのあるべき姿」をご紹介いたします。
稲盛は、敬愛する故郷の英雄、西郷南洲の思想がまとめられた『南洲翁遺訓』を何度も読み返し、自身の人生、経営の指針としてきました。
講演ではまず、遺訓の冒頭に書かれている、「廟堂(びょうどう)に立ちて大政を為すは天道を行うものなれば、些(ち)とも私を挟みては済まぬもの也」を引用し、常に組織に思いを馳せることができるような人、いわば自己犠牲を厭わないでできるような人でなければトップになってはならない、と述べています。
続けて他の遺訓を引用しながら、リーダーには人格者を選任すること、「謙虚にして驕らず」仕事に励むこと、リーダーは命も名も地位も金もいらない自分が最も損を引き受けるべきであること、偽りの謀略や策謀を用いず正道を歩むべきであることを話しています。
講演の終盤には、遺訓集の5番目「幾たびか辛酸を歴(へ)て志はじめて堅し」を引用し、試練や辛酸を幾度もなめ、そのたびにそれを克服していくというプロセスを経験しなければ、その人の持つ哲学や思想、また志というものは、決して堅いものとならないことを訴えています。そして、「自分はこういう生き方をしていきたい」と自分自身の魂に繰り返し繰り返し訴え、志を堅く揺るぎのないものにしてほしいと結びました。
ぜひご覧ください。
■稲盛和夫オフィシャルサイト内該当ページ
https://www.kyocera.co.jp/inamori/archive/lectures/leader.html