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稲盛に関するエピソード「盛和塾が生まれた日」

190718

昨日から2日間にわたり経営者の勉強会 盛和塾第27回世界大会が横浜で開催されています。奇(く)しくも36年前、1983年の7月18日は、盛和塾の前身 盛友塾(当時は会員25名)の勉強会が初めて行われた日でもありました。その発足以来、今日まで塾長を務める稲盛は盛和塾に対する思いを次のように述べています。

「盛和塾とは詰まるところ、企業経営を成功へと導き、それを長く持続させるための原理原則を学ぶところである。ただ、その原理原則が、世間一般の経営常識とは異なり、人間としての心の持ち方なのである。

『人生とはどのようなものなのか』『人生をいかに生きるべきか』ということを自分自身に問い、心を高めることに努める。またそのことを通じ、経営を伸ばしていく。たった一回しかない人生を、そのようにして、素晴らしい生き方と経営に努めることを通じて、従業員やその家族はもちろん、社会のため、世界のため、さらには地球のために貢献する。(中略)中小中堅企業の経営者たちが、今日も、そのような志を持って、研鑽を重ね、心を高めることで、自らの事業や人生を豊かなものとし、さらにはその従業員たちが幸福であることをめざして、日々懸命に活動を続けている。(中略)

日本の企業の99%以上を占める中小企業の活性化こそが、日本経済の発展につながる。それだけに、何としても彼らが健全な成長発展を遂げてほしいと考え、80歳を超えた今も、スケジュールの合間を縫って、世界各地の盛和塾に足を運び、若い塾生たちに経営のあり方を説いている」
(『新版・敬天愛人 ゼロからの挑戦』 2012年)