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盛和塾閉塾 36年の歴史に幕を下ろす

2019年12月31日、「盛和塾」がその36年の歴史に幕を下ろします。
盛和塾とは、1983年に稲盛が京都の若き経営者の方々から「いかに経営をすべきか教えてほしい」と依頼され、稲盛の経営哲学、人生哲学を学ぶ場として、25名で始まった会です。
やがて評判を聞いた方や、塾生の横のつながりから徐々に人数は増加し、2019年には国内56塾、海外48塾、塾生数は約15,000名となりました。
稲盛が出席した勉強会は、36年で400回以上。勉強会では稲盛が講話するだけでなく、塾生が学びの実践を発表する「経営体験発表」や、経営の悩みを相談する「経営問答」などが行われました。
盛和塾開始当初「中小企業が元気になれば、そこに住む(勤める)社員やその家族も幸せになり、日本経済も活性化する。そのためにも盛和塾で学び、業績を伸ばしてほしい」とよく話していた稲盛。盛和塾閉塾にあたり、本年7月に開催された、最後の「世界大会」の講話にて、次のように結びました。
「京都の地から始まり、全世界に広がった盛和塾は、本年(2019年)12月をもって幕を閉じることになります。しかし、これからもフィロソフィを学び続けると同時に、そのフィロソフィを従業員と共有し、会社を健全な発展に導くことを通じて、一人でも多くの人を幸せにしていくという皆さん経営者の使命に変わりはありません。
むしろそれは終わりではなく、皆さんにとっては新たな始まりでもあります。今までは私が塾長として、皆さんに語りかけてきました。これからは、皆さん自身が自問自答しながら、この盛和塾での学びをさらに深め、実践していかなければなりません。
そして、私自身がそうであったように、今度は皆さんがその実践の輪を従業員やその家族といった周囲の人たちに広げていっていただきたいと思います。この盛和塾で灯された火は、決して消えることなく、これからも皆さんの手によって受け継がれ、世界の隅々までをも照らし出していく力をもっていると信じています」
(2019年7月18日 第27回盛和塾世界大会塾長講話より)

写真:盛和塾で講話をする稲盛/勉強会場全景/懇親会後も続く質疑応答