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写真で振り返る稲盛のこの日「京都商工会議所記者会見(会頭の交代を発表)」

201217

この写真は1994年12月17日、稲盛が京都商工会議所会頭に就任することを発表した記者会見での様子です。
当時、稲盛は62歳で、京セラ、第二電電(現KDDI)の会長を務めるなど、経営の第一線で活動していました。
そのような時期に、京都商工会議所会頭であった、ワコール会長の塚本幸一氏(写真奥左)から、「会頭は必ずしもなりたい人がなるべきではない。有形無形にお世話になった京都のために恩返しのつもりで務めるべきだ」と話をいただき、この重責を引き受けることとなったのです。

稲盛は塚本氏に大変お世話になり、後年(2013年)「塚本さんは豪快な性格であると同時に、親切で思いやりのあるお方でした。年は私と12歳、つまりひと回り違う先輩でした。今の私がありますのも、私を弟のようにかわいがってくださった、塚本さんのおかげであると心から感謝しております」と話しています。

京都商工会議所会頭には1995年1月に就任し、京都観光や和装産業の振興、「経営講座トップセミナー」の開催、さらには京都市と京都仏教会の歴史的和解の仲介など、京都の発展に尽力しました。その後、数え年で古希を迎えた2001年1月、「今後は若い人たちが新しい発想で京都の経済界をリードしていってほしい」との思いから、6年務めた会頭を退任しました。