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心。人生を意のままにする力

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『心。』(サンマーク出版)から、稲盛の言葉をご紹介いたします。

<稲盛の言葉>
すばらしい人間性を兼ね備え、大きな業績を残した経営者であった人が、まわりからちやほやされる、大きな成果が上げられたのは自分の実力のおかげだと思い込む。そうすると知らずしらずのうちに驕りが出てしまい、不祥事を起こしたり、よい経営を続けることができずに、晩節を汚してしまうというのも、よく聞く話です。
したがって、その人の将来性は、その人が兼ね備えている性格だけをみては判断しきれません。まして次のリーダーとして仕事を任せていこうとする人物であるならなおさら、いま現在の性格だけで判断を下すべきではないのです。

どのような人がリーダーにふさわしいのかといえば、つねに勤勉さをもって仕事に身を捧げ、自らの心を高めつづけている人でしょう。そのような人であれば、権力を握ったとしても傲慢になったり堕落したりはしないはずです。それはつまり、人生を生きるにあたってすばらしい哲学をもっているということです。

私は人格とは「性格+哲学」という方程式で表されるものだと考えています。哲学とはかみくだいていえば、「考え方」のこと。生まれついた素質としての性格に加えて、どのような考え方をもって人生を歩いているかを加味しなければ、人を見抜くことはできないのです。(P166-167に掲載)