経営

ダブルチェックの原則

「ダブルチェックの原則」とは、あらゆる伝票処理や入金処理を複数の人間で行うということです。

この原則を貫くことは、間違いの発見やその防止のために有効ですが、このような原則を厳格に守るもう一つの目的は、人を大切にする職場をつくることにあります。人間はふとしたはずみで過ちを犯してしまうという弱い一面を持っています。この「人の心」が持つ弱さから社員を守り、人が罪をつくることを未然に防ぐシステムとして有効なのです。そうした経営者の優しい思いやりの心が、この原則の根底にはあります。

「稲盛和夫経営哲学大連報告会(2011年10月23日)」要旨