思想

知識より体得を重視する

「知っている」ということと「できる」ということはまったく別です。

たとえば、セラミックを焼成するときの収縮率の予測一つをとってみても、この事実はよくわかります。文献などで得た知識に基づいて、同じ条件で焼成を行ったつもりでも、実際に得られる結果はその都度違ってくるということがよくあります。本の上での知識や理屈と実際に起こる現象とは違うのです。経験に裏打ちされた、つまり体得したことによってしか本物を得ることはできません。

このことは営業部門であれ、管理部門であれまったく同じで、こうしたベースがあってこそ、はじめて知識や理論が生きてくるのです。