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「『稲盛和夫の実学』をひもとく―原理原則に則り、物事の本質を追究する―」 鹿児島大学工学部 京セラ経営学講座(2002年12月11日、2003年7月7日) 「『稲盛和夫の実学』をひもとく―原理原則に則り、物事の本質を追究する―」 鹿児島大学工学部 京セラ経営学講座(2002年12月11日、2003年7月7日)

私の会計学の思想

京セラを設立したとき、私はまだ27歳の技術者であり、経営の経験はありませんでした。また「会計」についても、何も知りませんでした。そんな私に、部下たちはあらゆる事柄について判断を仰いできました。

私は何を基準に判断すべきなのか、いかにして経営にあたるべきなのか、夜も寝られないほど思い悩みました。しかし考えてみれば、もし経営を進めていく上で、理屈に合わなかったり、道徳に反することを行えば、経営は決してうまくいくはずがありません。そうであれば、すべてのことを原理原則に照らして判断していこう。直面した一つ一つの問題について、心から納得できるやり方で道を切り開いていこう、と決心をしました。こうして、経営のあらゆることについて理解し、納得してから判断しようとしたので、経営とはいかにあるべきかという経営の本質を常に考えるようになりました。

「会計」についても、まったく同じでした。常にその本質を考えるようにしていたので、自分の予想と決算の数字とが食い違う場合、すぐに経理の担当者から詳しく説明をしてもらいました。私が知りたかったのは教科書的な説明ではなく、会計の本質とそこに働く原理なのですが、経理の担当者からはそのような答えを往々にして得ることができません。ですから私は、納得できるまで質問を重ねました。

京セラが成長発展していく過程で、私は会計や税務などの問題に遭遇し、自分の経営哲学に基づいて真正面から取り組んできました。そうして、会計・財務のあり方、会計管理のあるべき姿などについて、私なりに得心できる考え方を持つに至りました。この考え方は、経営管理システム「アメーバ経営」とともに社内に浸透しています。

「鹿児島大学工学部 京セラ経営学講座(2002年12月11日、2003年7月7日)」要旨

人は何のために生きるのか
なぜ経営に哲学が必要なのか
人と企業を成長発展に導くもの
西郷南洲に学ぶリーダーのあるべき姿
『稲盛和夫の実学』をひもとく
アメーバ経営が持続的な企業成長をもたらす