稲盛和夫 OFFICIAL SITE

メニュー

「なぜ経営に哲学が必要なのか」盛和塾 ハワイ開塾記念(2010年1月20日) 「なぜ経営に哲学が必要なのか」盛和塾 ハワイ開塾記念(2010年1月20日)

企業に格(社格)を与える

三番目に、京セラフィロソフィには企業にすばらしい人格を与えるための考え方と方法がまとめられています。人間に人格があるように、会社にも社格があるはずです。すばらしい社格をつくりあげていくためには、人間として正しい生き方が示されていなければなりません。

まさに人間として何が正しいのかという普遍的な倫理観、道徳観に立脚しているだけに、京セラフィロソフィの内容は国境を越えたグローバル経営においても有効に機能します。京セラは現在、全世界に数多くの製造拠点、販売拠点を有し、従業員の半数以上も外国人というグローバル企業になっています。言語、民族、歴史、文化が異なる地域で展開しているわけですが、そのような異国で企業経営を行う際には、とりわけ「人を治める」ことが重要になります。人を治めるには、権力で押さえつける「覇道」と仁、義などの「徳」で治める「王道」とがあります。私は、やはり人間性、人間の徳をもって相手の信頼と尊敬を勝ち取り、人を治めていかなければならないと思っています。

では、どうすれば相手を信頼せしめ、尊敬せしめることができるのか。それは、すばらしい社格です。「高邁な哲学に裏打ちされたすばらしい社格の会社の社員は、さすが信頼と尊敬に値する。だから我々は彼らの言うことを聞かなければならない」と、海外の従業員をして言わしめる。そのためにこそ、企業にすばらしい社格を与え、従業員にすばらしい人格を与える、世界に普遍的に通じる高邁な哲学が必要となるのです。

「盛和塾ハワイ開塾式(2010年1月20日)」要旨

人は何のために生きるのか
なぜ経営に哲学が必要なのか
人と企業を成長発展に導くもの
西郷南洲に学ぶリーダーのあるべき姿
『稲盛和夫の実学』をひもとく
アメーバ経営が持続的な企業成長をもたらす