ニュースリリース

2018年

2018年01月16日

AG-PROTEX®を応用した抗菌性人工股関節を開発

京セラ · 佐賀大学が第7回ものづくり日本大賞「特別賞」を受賞

2018年01月16日

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。

京セラ株式会社(社長:谷本 秀夫)と国立大学法人佐賀大学(学長:宮﨑 耕治)は、インプラント表面へのコーティング技術である「AG-PROTEX(エージープロテクス)」を応用した人工股関節の開発について、経済産業省などが実施する「第7回ものづくり日本大賞(製品 · 技術開発部門)」の特別賞を受賞しましたのでお知らせいたします。
同賞は、日本の産業 · 文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきたものづくりを着実に継承し、さらに発展させていくため、製造 · 生産現場の中核を担っている中堅人材や、伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材、今後を担う若年人材など、ものづくりの第一線で活躍する各世代のうち、特に優秀と認められる人材を顕彰するものです。

写真:AG-PROTEX®を応用した人工股関節
AG-PROTEX®を応用した人工股関節

AG-PROTEXは、抗菌スペクトルの広い銀を含有したハイドロキシアパタイト(HA)の溶射技術であり、佐賀大学と共同開発したものです。
当社の従来技術であるHAコーティングは、セメントレス人工関節※1の骨接合面に適用され、10年以上の臨床成績を有しています。 AG-PROTEXは、このHAコーティングの骨伝導性※2を維持し、さらに銀の抗菌性を加えた独自の溶射技術です。
AG-PROTEXは、セメントレス人工関節の骨との接合部分に適用することにより、インプラント表面に抗菌性、骨伝導性および骨固定性を付与します。

■AG-PROTEX®の主な特長
1. 銀イオンの殺菌作用によるバイオフィルム形成の阻害効果
骨 · 関節の手術部位感染(Surgical Site Infection: SSI)は、人工関節置換術における3大合併症の一つであり、深部SSI発生率は、初回人工関節手術で0.2~3.8%、人工関節再置換術では0.5~17.3%と報告されています。 人工関節手術に関連するSSIは、感染発症や重篤化にバイオフィルム※3が関与していることが知られています。 AG-PROTEXは銀イオンを溶出し、その殺菌効果によりAG-PROTEX表面の細菌付着を低減させることでコロニー形成※4やバイオフィルム形成の阻害効果を示します。

2. 抗菌性と骨伝導性 · 骨固定性の両立
AG-PROTEXは、抗菌試験や骨インプラント試験などの基礎研究により、先述のバイオフィルム形成の阻害効果に加え、従来のHAコーティングと同等の骨固定性を有することが確認されています。
AG-PROTEXは、人工股関節以外にもその他のインプラント等への応用の可能性を有しています。当社は今後も、新たな技術や製品の開発を進め、国内外の医療産業の発展に寄与してまいります。

※1 セメントレス人工関節・・・骨組織で骨内に固定するタイプの人工関節
※2 骨伝導性・・・インプラント表面への骨の形成を促す性質
※3 バイオフィルム・・・微生物によって形成される構造体
※4 コロニー・・・細菌による集落や塊


■AG-PROTEX®のこれまでの受賞履歴
平成28年度第30回 独創性を拓く 先端技術大賞 特別賞
平成28年度日本人工臓器学会 技術賞
平成29年度第72回 日本セラミックス協会 技術賞

※「AG-PROTEX」は、京セラ株式会社の登録商標です。

ニュースリリースは報道機関向けの発表文章であり、そこに掲載されている情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点ではその内容が異なっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

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