ファインセラミックス

ジルコニア強化アルミナ
(ZTA)

ジルコニア強化アルミナ ZTA

材料の性能を向上・最適化

アルミナとジルコニアの複合材料であるジルコニア強化アルミナ材料 ZTAは、双方の優れた特長を兼ね備えた材料です。
一般的なアルミナと比べて、高い硬度、曲げ強度、同程度の密度を有しており、また、一般的なジルコニアと比べて、低い線膨張係数、高い熱伝導率を有するセラミックスになります。これらの特性を活かし、粉砕用途の部品の他、冷却を必要とする耐摩耗部品などに広くご採用いただいています。

特長

  • 高硬度で優れた耐摩耗特性アルミナよりも硬く、ジルコニアと同等レベルの優れた耐摩耗特性
  • 高い熱伝導性と低熱膨張アルミナと同等の熱伝導率と低熱膨張で、熱変形を抑制。冷却機構部材に適する
  • 高強度で高比剛性アルミナの約2倍の強度があり、高い比剛性で軽量化設計に貢献

仕様

湿式スラリー摩耗データ

 
湿式スラリー摩耗データ

湿式スラリー耐摩耗試験

湿式スラリー摩耗データ

試験条件

  • (1)回転速度:
    1,750 rpm
  • (2)試験時間:
    10 hours
  • (3)試験材料:
    アルミナビーズ Φ1mm
  • (4)充填量:
    アルミナビーズ/水
    2kg/4kg(11.4 vol.%)

 

  • (5)試験片:
    (5)試験片

耐摩耗特性と熱伝導率の比較

 
耐摩耗特性と熱伝導率の比較

材料データ比較

材質
材質記号
(旧表記)
ZTA アルミナ ジルコニア ステンレス鋼
AZ201O
(AZ201)
AZ205O
(AZ205)
AO479M
(A479M)
AO484O
(A484)
ZO201N
(Z201N)
SUS304
アルミナ含有量 - - 99.5 92 - -
呈色 - 白色 白色 象牙色 白色 乳白色 -
密度 g/cm3 4.0 4.3 3.9 3.6 6.0 7.9
機械的特性 ビッカース硬さ HV9.807N GPa 16.0 16.0 15.7 12.3 12.3 -
3点曲げ強さ MPa 600 705 370 370 1,000 -
ヤング率 GPa 380 330 370 280 200 193
ポアソン比 - 0.24 0.25 0.23 0.23 0.31 0.29
熱的特性 平均線膨張率 40~400℃ × 10-6/K 7.2 7.8 7.2 6.8 10.5 10.9
40~800℃ 8.2 8.7 8.0 7.7 11.0 -
熱伝導率 20℃ W/(m・K) 26 16 32 17 3 16.7
比熱容量 J/(g・K) 0.71 0.71 0.78 0.78 0.46 0.50

製作実績サイズ例

 
円盤形状

円盤形状

円柱形状

円柱形状

本ページに記載の数値は全て社内測定による代表値であり、製品の仕様を保証する値ではありません。

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