課題解決事例
鋼線の溶融亜鉛メッキ工程(500℃)に使用するガイドの長寿命化に貢献した事例
概要
ガイドをファインセラミックスに置き換えることによって解決できた事例を紹介します。
鋼線を制作する工程では錆止め対策として、亜鉛メッキ処理をします。
その工程において、亜鉛メッキ槽(500℃)に鋼線をくぐらせるときに用いるガイドは激しく摩耗が進行する為、頻繁に部品を交換する必要がありました。
鋼線を制作する工程では錆止め対策として、亜鉛メッキ処理をします。
その工程において、亜鉛メッキ槽(500℃)に鋼線をくぐらせるときに用いるガイドは激しく摩耗が進行する為、頻繁に部品を交換する必要がありました。
課 題
ガイドの摩耗による交換頻度の高さ
これまではガイドには鋳造用耐火物である溶融シリカ製ガイドが使われていました。
しかし、鋼線との接触により、摩耗が発生し頻繁に交換する必要性がありました。
また、ガイドサイズが大きく、部品交換が大掛かりになっていました。
■条件
・高温強度が高いこと(500℃)
・硬度が高く、摩耗に強いこと
・交換時における破損軽減
対 策
高温強度に優れた窒化ケイ素を採用
約500℃の溶融亜鉛メッキ槽に鋼線を通すときのガイドの材質を溶融シリカから窒化ケイ素に変更しました。
窒化ケイ素は、高い耐摩耗性があり、さらに、高温強度にも優れたファインセラミックスです。
結 果
ガイドの長寿命化による交換頻度の低減に成功
溶融シリカから耐摩耗性が高いファインセラミックス(窒化ケイ素)への変更により、ガイドの摩耗が軽減されました。
また、ファインセラミックスに変更することでガイドの形状が小型化され体積も減り亜鉛メッキ槽へ沈めやすくなりました。
*理解のしやすさを優先しているため、図・アニメーションでは一部実際とは異なる表現をしております。
*使用条件により、特性が異なる場合があります。
*使用条件により、特性が異なる場合があります。