課題解決事例
液体成分分析装置の分析品質向上の事例
概要
液体成分の分析装置における、液体吸引用のニードルをファインセラミックスに置き換えたことで、課題解決につながった事例を紹介します。
課 題
「分析品質の向上」
①従来使用されていたステンレス製のニードルは、内周面に微細な凹みが多数あり、この凹みに液体が残留し、次の分析対象である液体への混入によって、正しい分析結果が得られませんでした。
②ステンレス製のニードルは、分析対象である液体への金属成分の溶出があり、この溶出によって、分析対象である液体の正確な分析結果が得られませんでした。
対 策
耐薬品性、表面平滑性に優れたファインセラミックス(ジルコニア)を採用
ニードルの材質を、従来のステンレス製から、表面平滑性・耐薬品性に優れたファインセラミックス(ジルコニア)へ変更しました。
※液体の種類によってはセラミックスでも耐薬品性が低い場合があります
※数値は出荷時の社内測定に基づく代表値です
内周面の面粗さ：Ra0.1 μm以下
結 果
より正確な分析結果を出すことが可能に
表面平滑性に優れたセラミックス(ジルコニア)を使用することにより、内外径とも表面が滑らかなニードルになりました。そのため残留した液体が次の分析時に混ざることによる影響を減らすことができました。また、耐薬品性の向上によりニードルからの金属成分の溶出もなく、より正確な分析結果が得られるようになりました。
*理解のしやすさを優先しているため、図・アニメーションでは一部実際とは異なる表現をしております。
*使用条件により、特性が異なる場合があります。
*使用条件により、特性が異なる場合があります。