THE NEW VALUE FRONTIER

経営哲学

京セラグループ経営の原点

京セラグループ経営理念

「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」

京セラグループの経営の原点は、創業者である稲盛和夫が掲げたこの経営理念にあります。社員一人ひとりはその言葉を常に胸に置き、お客様や社会のニーズをいち早く感じ取りながら、新しい製品やサービスをご提供するために果敢にチャレンジを続けています。このたゆみない日々こそが、今に至る当社の発展・成長を導くと同時に、働く社員のやりがいや社会の進歩発展へとつながっています。

行動の指針である「京セラフィロソフィ」

京セラグループは、経営理念の実現を目指すための指針として「京セラフィロソフィ」を全社員で共有しています。
●会社の規範となるべき規則・約束事
●企業が目指すべき目的・目標を達成するために必要な考え方
●企業にすばらしい社格を与える
●人間として正しい生き方、あるべき姿

これら4つの要素から成り立つ「京セラフィロソフィ」には、稲盛の実体験や経験則にもとづき、公明正大でありつつ成長発展を目指す経営の考え方が示されています。創業からどれだけの日々を経ても、その哲学は決して揺らぐことはありません。私たちは皆、常に「京セラフィロソフィ」を指針とし、日々実践していくよう心がけています。また、人類、社会の健全で永続的な成長を実現するため、社会との共生、世界との共生、自然との共生の概念を強く意識した行動を続けており、これが私たちのサステナビリティ活動に対する基本思想にもなっています。

経営理念を実現する2つのシステム

京セラグループ独自の「アメーバ経営」とは、会社の組織をアメーバと呼ぶ小集団に分け、それぞれ市場に直結した独立採算制で運営する経営システムです。
アメーバの採算は、時間当りの創出付加価値として算出し、その結果はメンバーにも公開され、自分たちの仕事が経営にどう反映されているかをリアルタイムに知ることができます。高い水準の業績を残したアメーバが高い報酬を得るわけではありません。生み出した付加価値は京セラグループ全体に貢献するものだからです。アメーバ経営の根幹には「京セラフィロソフィ」の一項である「仲間のために尽くす」という考え方があります。こうした全員参加経営とモチベーションの向上こそが、私たちの強さの源泉となっています。
また、「アメーバ経営」と対をなすのが「京セラ会計学」です。会計は企業経営の"羅針盤"の役割を果たす重要なものです。京セラグループは公明正大でしかも透明性の高いガラス張りの経営を大切にしています。一般常識にとらわれず、「人間として何が正しいか」をベースに稲盛が掲げた7つの会計原則は、アメーバの経営実態とその進むべき方向を正しく把握するためのものです。
これら2つの実践的な経営管理手法が、京セラグループの盤石な財務基盤を支えるとともに、経営理念の具現化へとつながっているのです。

図:セラフィロソフィをベースとした経営管理手法

独自のアメーバ経営の実践により成長と発展を実現

アメーバ経営とは、組織を小集団に分け、市場に直結した独立採算制により運営し、経営者意識を持ったリーダーを社内に育成すると同時に、全従業員が経営に参画する「全員参加経営」を実現する独自の経営管理手法です。

図:セラフィロソフィをベースとした経営管理手法

Message

理念を継承し、社員も会社も成長・発展する、活力ある京セラグループであり続ける

京セラグループの強さと成長の源泉は、高い目的意識を持って、常に向上し続ける社員と組織にあります。そのベースにあるのは「京セラフィロソフィ」であり、私たち京セラグループの精神的支柱となっています。この原理原則に基づいた共通の判断基準と高い倫理観に裏打ちされた行動規範、常に向上を目指す風土の中で、京セラグループの社員は自発的、自律的に行動し、よりよい製品やサービスの提供を目指して、チャレンジし続けるのです。一人ひとりの社員がいきいきと働き、やりがいといきがいを感じられる場、そして、世の中の進歩発展に向けてアグレッシブに挑戦と創造を続ける京セラグループのDNAを、私たちは後世に継承し続けていきます。

画像:執行役員 総務人事本部 稲盛ライブラリー館長 兼 フィロソフィ推進部長 橋浦 佳代
執行役員 総務人事本部
稲盛ライブラリー館長 兼 フィロソフィ推進部長
橋浦 佳代