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海と稲盛和夫

180716

今日は海の日です。稲盛は少年時代、鹿児島市内の甲突川や桜島を望む錦江湾で水泳に親しんだ経験から、機会があれば海水浴を楽しむこともあります。そんな稲盛と海にまつわるエピソードを一つ紹介します。

創業期の京セラでは、水泳大会が行われることがありました。中には泳ぎが苦手な者もおり、あるとき皆が沖へ向かって泳いでいく中、岸で一人ポツンと座っていた社員がいました。それを見た稲盛は、無言で歩み寄ると、手を引っ張って、水際にスッと入り、社員を背負ったまま、沖まで泳いで行ったのです。

後年、その社員が語ったところによると、稲盛の優しさに対する嬉しい気持ちや水への恐怖心が混じり合ってその場で涙したそうです。「(稲盛)社長には、公の場ではもちろん、プライベートであっても、さりげない優しさを自然に出せる思い遣りがあるのです」と、当時を振り返っています。