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稲盛和夫とクリスマス

今日はクリスマスにまつわる稲盛のエピソードをご紹介します。
稲盛は、児童虐待や育児放棄などの社会問題に心を痛めていたことから、そのような境遇の子どもたちのために2004年「京都大和の家」という施設をつくりました。毎年12月にはクリスマス会が行われており、その中に稲盛の姿もありました。
「稲盛のおじいちゃんが来ましたよ」と言いながら子どもたちとテーブルを囲むのが常で、手品や楽器演奏など、子どもたちと職員による出し物を共に楽しみます。彼らの普段の様子についても関心を持って問いかけ、時には、施設を巣立っていく子どもと将来について真剣に語り合うこともあります。会の最後に1年の振り返りとして子どもたちのスライドショーを流した時には、「子どもたちの記録や思い出はすごく大切なものなので、大和の家を旅立つときに渡すアルバムに加えて、スライドショーの写真も渡してはどうか」と提案をすることもありました。
「私はこの大和の家を『これが児童福祉施設の最も理想的なものです』と言えることをめざし、作っていきたいと思っています。つまりお金は出しましたので立派なものができたかもしれない。しかし、設備ではなく、中に住んでいる職員の方々、その方々が守ってくれている児童の姿が理想的なもの、すばらしいものであるように、皆さんと一緒になって作っていきたいと思うのです」(2004年「京都大和の家」職員への講話より)
施設への思いをこう語る稲盛は、子どもたちを気にかけるだけでなく、職員にも「いつもありがとう」と手を合わせて声をかけ、心を込めて接しています。