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中小企業研究センター賞受賞(1968年3月27日)

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ちょうど半世紀と1年前の今日、京セラが受けた表彰にまつわるエピソードを紹介します。

昭和43年(1968年)3月27日。この日京セラ初となる公的な表彰、「第1回中小企業研究センター賞(現:グッドカンパニー大賞)」の授賞式がありました。これは、社団法人中小企業研究センターが、全国の資本金2億円以下(当時)の企業を対象に表彰したもので、制度が設けられた第1回に、京セラは他の4社とともに選ばれました。フォルステライト磁器、高純度アルミナ磁器の製造法について独自の技術を開発し、国内外の電子機器メーカーに供給してきた成果を評価されての受賞でした。

表彰式で稲盛は、「創業以来、苦労を共にしてきた従業員とこの喜びを分かちあいたい」と、スピーチに従業員への感謝の気持ちを込めて伝えました。表彰に添えられた賞金100万円で稲盛は「皆さんのご家族にも喜んでいただきたい」と全従業員に赤飯の折り詰めを配り、ともに祝杯をあげて労をねぎらいました。稲盛は喜びとともに賞金も皆で分かちあったのです。この稲盛の気持ちが社員たちの更なる奮起を促し、京セラの企業競争力・技術的価値を高め、その4年後に更なる快挙となる大河内記念生産特賞の受賞(1972年)へとつながっていきました。
(写真は、中小企業研究センター賞メダル。稲盛ライブラリー5Fの記念品コーナーに展示)