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心。人生を意のままにする力
『心。』(サンマーク出版)から、稲盛の言葉をご紹介いたします。
<稲盛の言葉>
人生の目的とは、まず一つに心を高めること。いいかえれば魂を磨くことにほかなりません。
ともすると私たちは、富を手に入れたり、地位や名誉を求めたりすることに執着し、日々自らの欲得を満たすために奔走してしまいがちです。
しかし、そうしたことは人生のゴールでもなければ目標でもありません。
生涯の体験を通して、生まれたときよりもいくばくかでも魂が美しくなったか、わずかなりとも人間性が高まったか。そのことのほうが、はるかに大切なのです。
そのためには、日々の仕事に真摯に取り組み、懸命に努力を重ねること。それによって心はおのずと研磨され、人格は高められて、より立派な魂へと成長を遂げる。まずはそのことに私たちが生きる意味があります。
そしてもう一つ、人生の目的をあげるとすれば、人のため、世のために尽くすこと。すなわち「利他の心」で生きることです。
自らの欲得を抑え、やさしい思いやりの心をもって、他のために尽くす。それもまた、私たちが命を与えられた大切な意味だといえるでしょう。(P29-30に掲載)