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心。人生を意のままにする力

『心。』(サンマーク出版)から、稲盛の言葉をご紹介いたします。
<稲盛の言葉>
感謝の心を育む源泉となり、よりよく生きるための根っことなるもの――それは、謙虚な思いです。
私自身は忘れていましたが、数十年行動をともにしてきた幹部によると、若いころから私は「謙虚さとはお守りである」という意味のことをよくいっていたそうです。謙虚な心をもつことが、悪しき出来事を遠ざけ、よい人生を送るための護符の代わりとなる。そういった意味合いだったのでしょう。
他人に対してはもちろんのこと、自分に対しても、また自分をとりまく境遇に対しても、どんなときも謙虚な思いを忘れないこと。そしてつねに謙虚であるように自らを律することが大切なのです。
物事が少しばかりうまくいってまわりからちやほやされると、心がゆるみ、まるで糸の切れた凧のようにどこまでも舞い上がってしまうのが、私たち人間の性というものです。
それが続くと知らずしらずのうちに傲慢になり、また他人にも横柄な態度をとってしまう。人生の道を踏み外す元凶となるのは、かならずしも失敗や挫折ではなく、成功や称賛なのです。(P51-52に掲載)