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読書で自らを高める

200601

外出を自粛する中、家で読書をする機会が増えた方も多かったのではないでしょうか。稲盛は自宅では読書をすることを日課とし、じっくり読むことができない時には、「宗教や哲学に関する本を自宅の離れに持ち込んでひたすら読み続けてみたい」と口にしたことがあるほどです。今日はそんな稲盛が本に向き合うときの思いを著書から紹介します。

「自分を高めるために読書をしてほしいと思います。真剣になって、良い本を読むということをぜひとも行っていただきたいのです。
私は、仕事で遅くなったとしても、あるいはお客様とお酒を飲んで帰った夜も、必ず本を読みます。読むといっても、机の前にすわって読むわけではなく、枕元に主に哲学とか中国の古典の本がたくさん置いてあり、それを読むのです。
また、トイレへも、風呂へも本を持って入ります。そして日曜日が休みのときは、一日中本を読んでいます。

皆さんは忙しい日々を過ごしておられ、そのために時間がないと考えておられるかもしれませんが、その限られた時間の中でも、書物に親しみ、感激に心ふるえるようなときを持つことは可能です。
もちろん、皆さんが仕事で苦労し、その実践の中で自分を磨き、勝ち得たものが一番重要なのですが、それに加えて読書で、自分が経験していないことを吸収し、経験したことを整理していくことが必要です。
この実践と読書が、人間の精神の骨格をつくっていくのです」(『心を高める、経営を伸ばす』PHP研究所)