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経営12カ条 第9条、第10条

200611

本日は、経営12カ条の第9条「勇気をもって事に当たる」、第10条「常に創造的な仕事をする」に関して、稲盛が2013年7月、第21回盛和塾世界大会で盛和塾生向けに行った講話からの引用です。

<第9条「勇気をもって事に当たる」>
・原理原則に基づいた正しい判断を下すためには、「勇気」というものが不可欠であり、勇気のない人には正しい判断が期待できない。

・経営者に勇気がなく、恐がり、逡巡しているさまというのは、すぐに幹部や従業員に伝染していく。そして、そのような経営者の情けない姿を従業員が知れば、たちまち信頼を失ってしまう。

・経営者のふがいない姿は、企業内に野火のように広がっていく。勇気のない経営者のもとで仕える従業員も同様に、重要な局面に立たされたとき、妥協することを良しとし、ときには卑怯な振る舞いに走ってしまうことになる。

<第10条「常に創造的な仕事をする」>
・傑出した技術力を最初からもっている中小企業など一つもない。創造的な仕事を心がけ、今日よりは明日、明日よりは明後日と、常に改良改善をしているかどうかで、独創的な経営ができるかどうかが決まってくる。

・自分の現在の力をもってして、将来何ができるかということを考えるのではなく、今はとてもできそうもないと思われる高い目標であっても、未来のある一点で達成するということを決めてしまう。そして、その一点にターゲットを絞り、現在の自分の能力を、その目標に見合うまで高める努力を、日々間断なく続けていくのだ。
書籍『稲盛和夫経営講演選集 第6巻 企業経営の要諦』より