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心。人生を意のままにする力⑩

200622

『心。』(サンマーク出版)から、稲盛の言葉をご紹介いたします。

<稲盛の言葉>
27歳で京セラを立ち上げた当初、それまで一介の技術者にすぎなかった私は、経営というものをだれからも学ぶことはできませんでした。ずっと見よう見まねで試行錯誤をくり返しながら、経営のあり方を模索しつづけてきたのです。

いま、日本にある会社の99パーセントを占めるといわれる中小企業の経営者たちにとっても、かつての私と同様、経営とはいかなるものか、その本質を教えてくれるところはどこにもありません。
むろん、大学に行けば経営論を学ぶことができるでしょうし、経営者のノウハウを教えてくれるところはあるかもしれません。しかし、経営に大切な〝心〟のあり方とはどういうものかを教えてくれる場はありません。

そんな経営者の人たちに、私がこれまで培ってきた体験や知恵をわずかなりとも役立てることができないか――そんな思いから始まったのが、盛和塾だったのです。
盛和塾は2019年をもってその活動を閉じることとなりましたが、日本のみならず中国やブラジル、アメリカにまで大きな広がりをみせ、塾生は1万3千人を数えるほどになりました。
設立から35年あまり、私はすべてを語り尽くしました。今後は、私が善なる動機からお話ししたことを塾生の方々が心の奥底で受け止め、それぞれのステージで実践してくださることを願っています。(P95-96に掲載)