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心。人生を意のままにする力

『心。』(サンマーク出版)から、稲盛の言葉をご紹介いたします。
<稲盛の言葉>
経営者にとって必要なのは、けっしてあきらめない強靱な意志、どんな状況の中でも活路を見いだすネバーギブアップの精神です。それなくしてはよい経営ができるはずもありません。(中略)
考えてみれば、経済や経営のすべてが順風満帆であった時代などこれまでにありません。とくに敗戦は最大の困難で、百年は立ち直れないだろうといわれていた焼け跡の中から、日本経済は不死鳥のごとくよみがえりました。
資本もなければ資源もない。人も技術も足りない。そうした大きなハンデを背負いながらも、その困難の中から、いくつもの中小企業が世界に冠たる大企業へと成長していきました。
まるで荒野でたくましく育つ雑草のような強靱さをもったそれらの企業が、戦後日本の奇跡的な復活を支える柱となったのです。
その原動力となったものこそ、静かだけれども燃え上がるような強い意志であり、けっしてあきらめないネバーギブアップの精神、または意欲、熱意、闘魂......。そういう「思い」であり、「心」であったと思います。
これからも幾多の困難を乗り越えなければならず、予想もしえない困難に直面することもあるでしょう。そうであるからこそ、私たちはかつて日本の復興を成し遂げた先輩たちに負けない強い意志や情熱をもって経営にあたらなくてはなりません。
どんな逆境にあっても、明るい未来を見据え、可能性を信じて、知恵をめぐらせて解決の道を探しつづけなければならない。
そのときに必要なのは、けっしてあきらめない心と、どんな困難や壁も突破していこうとする強靱な精神なのです。(P121-124に掲載)