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写真で振り返る稲盛 1980年5月22日「青年経営塾」

稲盛は51歳から87歳までの36年間、「盛和塾」の活動に取り組み、若き経営者に自身の経営哲学を語り伝えてきました。その盛和塾発足のきっかけは、1980年5月22日に行われた京都青年会議所主催「青年経営塾」での講演でした。
当時稲盛は48歳。京セラの社長であり、ニューヨーク証券取引所上場を目前に控えていた頃でした。「青年経営塾」に参加された方によると、その時の稲盛は「普段はすさまじい迫力を見せ、ほとばしるような気性の激しさがにじみ出ていたが、話が始まるとまるで別人のように雰囲気が変わり、自身の信念や哲学を語った」そうです。
この講演をきっかけに、京都の若手経営者たちから「もっとあのような勉強会をやってほしい」と請われた稲盛。なかなか首を縦に振らなかったものの、何度も熱心に依頼されたため、自分が体得した経営の要諦を伝えることで少しでも役に立つのであればと思い、引き受けることにしました。こうして、1983年に盛和塾の前身である「盛友塾」が発足しました。
それから36年。盛和塾は国内56塾、海外48塾、塾生数も約15,000名を数えるまで発展しました。2019年末には惜しまれながら閉塾しましたが、稲盛の経営哲学に触れた多くの経営者はその教えを胸に、今日も世界各地で奮闘されていることでしょう。
写真: 1980年 青年経営塾の勉強会