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心。人生を意のままにする力

『心。』(サンマーク出版)から、稲盛の言葉をご紹介いたします。
<稲盛の言葉>
浮ついた言動をしてしまったり、偉そうな態度をとってしまったときなど、家やホテルで一人になったときに自らを激しく省みることがあります。鏡に映る自分に向かって「このバカものが」と叱りつける。もう一人の自分が、「おまえはなんとけしからんやつだ」と完膚なきまでに責める。そして最後には、「神さま、ごめん」と反省の言葉を口にする。
他の人がその姿を見たら気がふれたと思うかもしれませんが、そのようなことがすっかり習慣になっているのです。自分の心を省みて、つねに正しい方向に向かうように修正することが、おのずと魂を磨き、心を高めることにつながってきます。
もちろん、どれほど心がきれいになったかを目で見ることはできません。しかし、そういうことを重ねるうちに、人格が変わってくるはずなのです。「若いころはずいぶんとやんちゃだったが、このごろは実によい人柄になった」といわれるようになれば、心が磨かれているということです。
芥川龍之介が次のような言葉を残しています。
「運命とは、その人の性格の中にある」
また、文芸評論家の小林秀雄は、「人は性格に合ったような事件にしかでくわさない」ともいっている。人格が変われば、心に抱く思いも変わってくる。すると、その思いが生み出す出来事も、自然に変わってくるのです。(P177-178に掲載)