Facebookアーカイブ
ベスト・ファーザーイエローリボン賞

6月20日は父の日です。松風工業でも、そして京セラでも仕事一筋だった稲盛は、「家族はさみしくなかったのだろうか」と思われがちですが、実は1994年、「ベスト・ファーザーイエローリボン賞」を受賞したことがありました。
この「ベスト・ファーザーイエローリボン賞」とは、日本ファーザーズ・デイ委員会創設の賞であり、「明るく楽しい家庭づくりをしている父親」「子どもたちの良き理解者、教育者」「お母さんと子どもから見たお父さん」など、さまざまな視点から「素敵なお父さん」が選出、表彰されています。
この年には高橋英樹さん、村田兆治さん、アントン・ウィッキーさん、千宗室さん、山下頼充さんらも受賞されました。
稲盛は「社員の幸せを、家族の幸せを、まわりいっぱいの人たちの幸せを願う、絵になる父親であり、『厳格なしつけをしている父親』」であることを評価されての受賞でした。
稲盛は「たいへん照れくさくて気恥ずかしい」としながらも、「『お父さんがこの賞を受賞するなんてとんでもない』と家族から反対があると思っていましたが、私が思ったよりはるかにソフトな反応でした」「とにかく今までは仕事に打ち込むばかりで、家庭づくりを意識的にはできていませんでしたから、今になってもう少し時間を割けたらと少々残念に思います」と父親としての気持ちを述べました。
また、手本にしているのは自身の父であり、自分は父としてやっと及第点であるが、両親の子育てに敢えて点数をつけるなら80点以上だと、家族への思いを語ったのでした。
