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写真で振り返る稲盛のこの時「京都パープルサンガ後援会設立」

210712

1996年7月、プロサッカーチーム「京都パープルサンガ」(現:京都サンガF.C.)と地域住民が一体化し、京都の発展とスポーツの創造に寄与していくことを目的に「京都パープルサンガ後援会」が設立されました。稲盛は後援会設立発起人の一人として、チームの活動を通じて市民に盛り上がってもらいたいという思いを抱いていました。

もともと稲盛がサンガのスポンサーになったきっかけは、Jリーグが誕生して間もない頃、京都市民の間で「京都にもプロサッカーチームを」という声が高まり、25万人の署名を集めた市民の会の代表者から支援を依頼されたことにありました。当時の気持ちを稲盛は次のように語っています。

「私はサッカーのサの字も知りません。いったんお断りしたものの、そのうちJリーグや京都のサッカー協会、体育協会などからも支援の依頼が届き、だんだん逃げられなくなってしまいました。渋る私の背中を押したのは、市民の皆さんが猛烈にJ1を目指すサッカーチームを求めている、その情熱です。大阪や神戸と違ってプロ野球球団もない京都だからこそ、若者を中心に市民がこぞって燃えるスポーツに恋焦がれていたのでしょう。そんな経緯でスポンサーになったわけですが、ホームゲームに欠かさず足を運ぶうち、サッカー音痴だった私もすっかりはまってしまいました。格闘技に近いような、闘争心あふれる試合ぶりは、ハラハラドキドキの連続です。勝てば嬉しくてしようがないし、負けると悔しくてたまらない」(『ど真剣に生きる』NHK出版より)

現在、京都サンガF.C.は、J2リーグ勝点47点で第2位につけており、地元でも盛り上がりを見せています。悲願であるJ1リーグ昇格を目指すサンガに、ぜひ熱い応援をお願いいたします。

写真:1996年7月 京都パープルサンガ後援会設立記念パーティー(中央:稲盛)