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兄・利則のこと

211122

11月23日は「いい兄さんの日」なのだそうです。
稲盛にもよき兄がいました。兄の利則は幼い頃は一番の遊び相手であり、長じてからは一番の理解者として稲盛を支援してくれました。生真面目で兄弟思いの利則は長兄として両親の世話をしながら実家を支え、稲盛には自身のやりたいことを思い切りさせてくれました。

稲盛が高校を卒業して大学へ行きたいと言い出した時、家計が苦しいから早く働いてほしいと進学に反対する父親を、「せめて和夫だけは大学に行かせてやってくれ」と説得してくれたのも兄であり、松風工業を退職しようとした稲盛を押しとどめて後の京セラ創業に道をつけたのも兄でした。稲盛の人生の折々での、このよき兄の支えが、今日の稲盛の技術者や経営者としての成功につながっていると言ってもいいかもしれません。

二人して稲盛家を盛り立てて来た長兄・利則はすでに他界しましたが、稲盛の心の中には深い親愛と尊敬の情とともにいつまでも生き続けています。
兄弟はいつまでも大切にしたいものですね。

写真:兄利則と日光旅行(1954年)